タラとたらこの親戚鍋 ~ たらこ出汁 [鍋]
たらこはスケソウダラの子で真だらの子ではありません。真だらの子は真子(まこ)。
スケソウダラは食べたことも、実物を見たこともない。身はよく練り製品の中に入っていますが、北海道では刺身でも食べられるとか。
広義では真だらの子もたらこだそうですが、ふつうイメージするのはスケソウダラの子ですね。
たらこ - Wikipedia
真だらの切り身とスケソウダラのたらこなので、親戚鍋です。
<材料>
この鍋の出汁はたらこです。昆布はなくても、たらこからとてもおいしい出汁と味が出ます。
たらこ。たらこはそのままでも、焼いても良い酒のアテ、ごはんのおかずになります。パスタや焼きうどんなど麺類にも合います。
この強い旨みのあるたらこ、出汁にもなります。塩分もあり、これだけで鍋の出汁、味付けにも使える安くて便利な食材です。
水は足さずに白菜の水分で煮る鍋で、白菜と他の材料から出るエキスだけの薄味です。ごはんのおかずにはならないかもしれませんが、日本酒がおいしく飲めます。
<下ごしらえ>
たらこをオーブントースターで焼いておきます。生のままではバラバラになってしまい、焼き固めておけばそのままの形で残ります。
ただ、このたらこの役割は出汁。出汁として長い時間煮ると硬くなってしまう。
硬くてもおいしく食べられるので気にしなければいいのですが、たらこ自体をやわらかく味わうことはできないのであきらめてください。
焼かないなら生のまま煮て、バラバラになったたらこの鍋つゆで、〆に雑炊食べれば、たらこを最後まで味わうことができます。
豆腐は軽く水切りするだけでかまいません。水を足さずに煮るので、豆腐の水分もつゆとして利用します。
カキは水で洗って汚れを取り除きます。
片栗粉や大根おろしで洗うのは面倒だし、磯の味まで取り除いてしまうので、ボールに入れて目で見える汚れを取り除くだけでOK。
それだけでは生臭い?
それじゃ、酒を振りかけ臭みを抜きましょう。
タラも下ごしらえ無しでは臭みがあります。
でも、タラは塩をして長い時間おいたり、臭み抜きのために、臭みである水分を抜きすぎると、身がパサパサしておいしくなくなります。タラは水分が多い魚。
カキもタラも酒に漬けて臭みを取り除いたら、ペーパーできれいに出た水分を拭き取ります。
塩をしたり酒を振りかけて臭みを抜いたら、こうして出た臭みを丁寧に拭いて取り除くことで、おいしくたべられるようになります。
<タラの切り方>
タラは身が淡白で、加熱し過ぎるとパサパサする。加熱前でも切り身の段階でかなり水分が抜けているため、切り方を間違えると身がバラバラになります。
タラの繊維。
タラの身を見ると斜めに繊維が走っているのが見えるはず。その線に沿って切っていかないと、身がバラけてしまいます。
素人の解説では信頼性に欠けるので、サイドバーにリンクを貼らせてもらっている、ブログ てまえ板前男前の、プロの方の解説を見てください。
魚の切り方 魚の筋目
こちらのページも、
切り身を上手に切り出す方法
皮を下にして繊維に沿って、「斜め」に切ると皮が切りにくいと思います。包丁が身に斜めに入っているので、硬い皮は当然、斜めに引いたり押したりしたのでは切りにくく、皮を力ずくで切ろうとして身を割ったりしがちです。
皮は包丁を垂直に立てて引かないと切れません。
身に斜めに入れた包丁を、皮を切るときは垂直に意識して立てて引いて切ります。高価な出刃包丁でもぺティナイフでも同じです。
魚の身をきれいに切ることで、おいしく食べることにもつながるので、少しだけ時間をかけて勉強してください。
<魚の生臭さを抜く方法>
方法でも何でもないですが、切り身を切っているときうろこが包丁に付くことがあります。この「うろこ」は生臭みの大きな原因となります。
切り身の魚は水で洗ったりしませんが、うろこや血合いが残っていることがよくあります。これを身に付けたまま調理したら、どんな高級な料理でも、生臭さが残ります。うろこや血合いを活かした料理は別ですが、ふつう、家庭で食べるおかずには、余計なもの、生臭みの素ですので取り除きます。
<作り方>
1.土鍋に白菜の軸を引いて、葉を上に並べる。
軸を底に引いたら葉を広げて並べます。火はまだ付けません。
2.たらことにんじんをのせて、酒を少量振りかけ、蓋をして中火にかける。
5分くらいで湯気が出て、7、8分で蓋がカタカタ言い出します。噴いてきたら弱火にします。
3.しめじと長ねぎ、豆腐をのせて蓋をして弱火で5分くらい煮る。
4.カキとタラをのせて、蓋をして弱火で煮る。
弱火で7、8分煮ます。カキとタラにはほぼ火が通っています。
4.小松菜をのせて、蓋をして2分くらい煮る。弱火。
白菜と材料から水分が出てきました。小松菜がしんなりしたら出来上がりです。
たらこの旨みだけでおいしい鍋ですが、味がもの足りなければしょうゆを少したらすか、ぽん酢に付けていただきます。日本酒によく合います。
〆はたらこ出汁の雑炊で。
TOP HOME
スケソウダラは食べたことも、実物を見たこともない。身はよく練り製品の中に入っていますが、北海道では刺身でも食べられるとか。
広義では真だらの子もたらこだそうですが、ふつうイメージするのはスケソウダラの子ですね。
たらこ - Wikipedia
真だらの切り身とスケソウダラのたらこなので、親戚鍋です。
<材料>
- 真だら切り身
- たらこ
- カキ(加熱用)
- 白菜
- しめじ
- にんじん
- 長ねぎ
- 小松菜
- 豆腐
- 日本酒
この鍋の出汁はたらこです。昆布はなくても、たらこからとてもおいしい出汁と味が出ます。
たらこ。たらこはそのままでも、焼いても良い酒のアテ、ごはんのおかずになります。パスタや焼きうどんなど麺類にも合います。
この強い旨みのあるたらこ、出汁にもなります。塩分もあり、これだけで鍋の出汁、味付けにも使える安くて便利な食材です。
水は足さずに白菜の水分で煮る鍋で、白菜と他の材料から出るエキスだけの薄味です。ごはんのおかずにはならないかもしれませんが、日本酒がおいしく飲めます。
<下ごしらえ>
- たらこをオーブントースターで焼く。
- 白菜をザク切りにして葉と軸に分ける。
- にんじんを薄切りにする。
- 長ねぎを斜め薄切りにする。
- 小松菜を葉と茎に切り分ける。
- しめじを小房に分ける。
- 豆腐を食べやすい大きさに切って軽く水切りする。
- カキとタラに酒を振ってしばらくおき、臭みを抜く。
- タラをひと口大に切る。
たらこをオーブントースターで焼いておきます。生のままではバラバラになってしまい、焼き固めておけばそのままの形で残ります。
ただ、このたらこの役割は出汁。出汁として長い時間煮ると硬くなってしまう。
硬くてもおいしく食べられるので気にしなければいいのですが、たらこ自体をやわらかく味わうことはできないのであきらめてください。
焼かないなら生のまま煮て、バラバラになったたらこの鍋つゆで、〆に雑炊食べれば、たらこを最後まで味わうことができます。
豆腐は軽く水切りするだけでかまいません。水を足さずに煮るので、豆腐の水分もつゆとして利用します。
カキは水で洗って汚れを取り除きます。
片栗粉や大根おろしで洗うのは面倒だし、磯の味まで取り除いてしまうので、ボールに入れて目で見える汚れを取り除くだけでOK。
それだけでは生臭い?
それじゃ、酒を振りかけ臭みを抜きましょう。
タラも下ごしらえ無しでは臭みがあります。
でも、タラは塩をして長い時間おいたり、臭み抜きのために、臭みである水分を抜きすぎると、身がパサパサしておいしくなくなります。タラは水分が多い魚。
カキもタラも酒に漬けて臭みを取り除いたら、ペーパーできれいに出た水分を拭き取ります。
塩をしたり酒を振りかけて臭みを抜いたら、こうして出た臭みを丁寧に拭いて取り除くことで、おいしくたべられるようになります。
<タラの切り方>
タラは身が淡白で、加熱し過ぎるとパサパサする。加熱前でも切り身の段階でかなり水分が抜けているため、切り方を間違えると身がバラバラになります。
タラの繊維。
タラの身を見ると斜めに繊維が走っているのが見えるはず。その線に沿って切っていかないと、身がバラけてしまいます。
素人の解説では信頼性に欠けるので、サイドバーにリンクを貼らせてもらっている、ブログ てまえ板前男前の、プロの方の解説を見てください。
魚の切り方 魚の筋目
こちらのページも、
切り身を上手に切り出す方法
皮を下にして繊維に沿って、「斜め」に切ると皮が切りにくいと思います。包丁が身に斜めに入っているので、硬い皮は当然、斜めに引いたり押したりしたのでは切りにくく、皮を力ずくで切ろうとして身を割ったりしがちです。
皮は包丁を垂直に立てて引かないと切れません。
身に斜めに入れた包丁を、皮を切るときは垂直に意識して立てて引いて切ります。高価な出刃包丁でもぺティナイフでも同じです。
魚の身をきれいに切ることで、おいしく食べることにもつながるので、少しだけ時間をかけて勉強してください。
<魚の生臭さを抜く方法>
方法でも何でもないですが、切り身を切っているときうろこが包丁に付くことがあります。この「うろこ」は生臭みの大きな原因となります。
切り身の魚は水で洗ったりしませんが、うろこや血合いが残っていることがよくあります。これを身に付けたまま調理したら、どんな高級な料理でも、生臭さが残ります。うろこや血合いを活かした料理は別ですが、ふつう、家庭で食べるおかずには、余計なもの、生臭みの素ですので取り除きます。
<作り方>
1.土鍋に白菜の軸を引いて、葉を上に並べる。
軸を底に引いたら葉を広げて並べます。火はまだ付けません。
2.たらことにんじんをのせて、酒を少量振りかけ、蓋をして中火にかける。
5分くらいで湯気が出て、7、8分で蓋がカタカタ言い出します。噴いてきたら弱火にします。
3.しめじと長ねぎ、豆腐をのせて蓋をして弱火で5分くらい煮る。
4.カキとタラをのせて、蓋をして弱火で煮る。
弱火で7、8分煮ます。カキとタラにはほぼ火が通っています。
4.小松菜をのせて、蓋をして2分くらい煮る。弱火。
白菜と材料から水分が出てきました。小松菜がしんなりしたら出来上がりです。
たらこの旨みだけでおいしい鍋ですが、味がもの足りなければしょうゆを少したらすか、ぽん酢に付けていただきます。日本酒によく合います。
〆はたらこ出汁の雑炊で。
関連記事 |
・豚バラ肉とカキの鍋 ~ 白菜の水分で煮る ・魚の臭みを取る方法② ~ タラの切り身でパスタ ・魚は生臭い? ~ 臭み取りの方法 ・生カキは生食用と加熱用がある ~ 生食用は新鮮で美味しい? ・明太子スパゲティ ~ からすみに負けない味わい |
道具の紹介記事 |
・IH調理可能な土鍋 ~ 遠赤外線効果でおいしく ・卓上IH電磁調理器 ~ 火を使わないから安心 |
TOP HOME
ローストナッツ ~ オーブントースターで変身! [甘いもの]
ミックスナッツをおいしく食べる方法。いや、洋酒をおいしく飲む方法です。
ウイスキーのアテ。ビールには合わないかも。ビールでするなら、仕上げに塩とコショウを振ってください。
ふつうに売っているミックスナッツに、オリーブオイルを振りかけて、オーブントースターで焼くだけ。
できたら塩味ついてない、素焼きのやつ。塩味するのでもかまいません。
ナッツは好きなのだけでもいいし、一番美味しいのは松の実です。でも、松の実って高価だし、ついつい食べ過ぎちゃう。
ピーナッツだってかまいません。とにかく焼くだけ。
バットにのせて、
オリーブオイルを振りかけます。こんがりさせるためです。オイル無しでもかまいません。
オーブントースターで焼く。
袋の口を切って、そのまま食べる前に、ちょっと待って。
一度でいいからオーブントースターでローストしてみて!
まるで別物に変身します。
ナッツってこんなに香りと甘みがあったんだって。。。
TOP HOME
ウイスキーのアテ。ビールには合わないかも。ビールでするなら、仕上げに塩とコショウを振ってください。
ふつうに売っているミックスナッツに、オリーブオイルを振りかけて、オーブントースターで焼くだけ。
できたら塩味ついてない、素焼きのやつ。塩味するのでもかまいません。
ナッツは好きなのだけでもいいし、一番美味しいのは松の実です。でも、松の実って高価だし、ついつい食べ過ぎちゃう。
ピーナッツだってかまいません。とにかく焼くだけ。
バットにのせて、
オリーブオイルを振りかけます。こんがりさせるためです。オイル無しでもかまいません。
オーブントースターで焼く。
袋の口を切って、そのまま食べる前に、ちょっと待って。
一度でいいからオーブントースターでローストしてみて!
まるで別物に変身します。
ナッツってこんなに香りと甘みがあったんだって。。。
簡単だけど時間がかかるロースト |
・手作り干し葡萄 ~ オーブンで焼いて作る |
ローストしない旨み凝縮法 |
・切干大根 ~ 皮は捨てないで干す |
関連記事 |
・ピーナツバター ~ ウイスキーと ・グラタン皿 ~ 丈夫で永く使えるもの |
TOP HOME
ブリ大根② ~ 味付けは塩だけ [ブリ]
大人のブリ大根を作ります。20歳以上でお酒が飲める人しか食べられません。
脂がのったブリはたまらないおいしさ。そんなブリを最上の食べ方で食べてあげたい。
砂糖やしょうゆは使わず、生姜、ねぎなど臭み消しも使わない。ブリの旨みを引き立てるだけの、ひとつまみの塩だけで煮る。
大人のブリ大根なので、酒をおしまず大量に使う。もちろん純米酒。
出来上がったブリ大根は、砂糖を加えてないのに、米の甘さが染み渡っている。
ブリと酒の旨みを吸い込んだ大根。こんな大根食べたことないって、きっと驚かされる。大根でありながら大根でない。
<材料>
この写真見て分かりますか? 買ってきた翌日のブリだって。
ここ見たら分かる。
血合いが黒く変色しています。ブリは鮮度落ちが早く、スーパーで買って来たらその日のうちに調理しないとこうなります。
ブリの脂も酸化していくし、血合いもこうやってすぐに色が変わってしまうのです。ブリの切り身を買う時はまず血合いを見てください。
でも、この大人のブリ大根は大丈夫。大量の酒で煮るのでまったく生臭くありません。見切り品を買ってきたって構いません。ブリって高いですから。
<下ごしらえ>
水の量は昆布が浸るくらい。2cmもあればOK。
できたら半日以上浸けておく。写真は3時間くらい浸けといたもの。
大根。後ろの皮はもちろん捨てずに、切干大根に変身です。
大根の厚さは5cm以上。面取りして隠し包丁を入れます。十字に刺して味が染み込みやすくする。両面です。
鍋に水と生米ひとつまみを入れて、大根を水から下茹でします。この厚さですから4、50分。
ブリと煮るとき「沸騰させない」ので、ここでやわらかくしておかないと、硬くて食べられません。
大根は水から煮ます。お湯から煮ると回りだけ煮えて身がくずれ、中には火が通らず生のままになるからです。火は中火くらいでかまいません。厚さを考えると、弱火でじっくりでもいいかも。
下茹でしたら水(氷水)に漬けて完全に冷やし、ざるに上げて水気を切ります。
茹でた大根は完全に冷やしてやると、次煮るときに味が染み込みやすくなります。冷ますだけじゃなくて水気もしっかり切り、乾かします。なぜ?
切干大根を水に漬けるとどうなりますか?
思い切り水を吸います。半端な吸い方じゃないですよ。
ブリを酒に漬ける。
後で酒で煮るので、この酒は臭み抜きというより、血を浮かして取り除くためです。しばらく置いとくとドリップが出てきます。
ペーパーできれいに拭き取ります。ブリは身がやわらかく割れやすいので、優しく持って、優しく包んで拭くこと。
よくお湯で霜降りされますが、私はめったに霜降りしない。身が割れたりくずれたりするからです。
これでやっと準備完了。
<作り方>
1.煮る用の酒を煮切る。
煮汁になる酒を鍋に入れて沸かします。煮切っておかないと、食べる時にむせ込みます。
でも、20歳未満禁止のブリ大根だから、少しアルコール分を残しておきます。フツフツしたくらいで火を止める。
注意! ほんとにこれ作るなら、完全に沸騰させてくださいね。酒飲みじゃなきゃ、食えませんよ。
2.煮切った酒を手で触れるくらいまで冷まして、昆布の入った鍋に入れる。
完全に冷まさなくていいですが、昆布に熱々をかけたくない。
3.大根を煮る。弱火。
まず大根に昆布の旨みを吸わせます。昆布は沸騰させちゃダメですが、もう既に昆布出汁は水の中にあります。
沸く前に昆布を取り出します。昆布出汁と大根からアクが出てきます。きれいにすくい取る。
アク取りはこの時だけ。
この後は、アクを出さないように煮ます。
4.煮汁を落ち着かせてブリを入れる。
煮汁を冷ますまではしなくていいですが、落ち着かせないとブリを入れたとき、身がくずれる恐れがあります。手で持ってそろーっと入れます。
5.弱火で煮る。塩をひとつまみする。
6.鍋肌がフツフツしそうになったら火を止める。
7. 5.6.を気の済むまで繰り返す。
絶対に沸騰させない、沸かさない。
沸かすとアクが出て、ブリの旨みを全ていただくことができません。
1日後。
2日後。
ブリの脂が浮いています。
煮汁を濾します。ブリと大根はお皿に盛っておきます。
火をつけたり消したりを繰り返すとカスが出てきます。
ブリのものすごい脂。
煮汁を少しかけて完成。
ブリの旨みと、酒の甘さを存分に味わえると思います。日本酒ってこんなに甘かったんだってね。
大根の味は...
もう一度、注意! 酒を完全に煮切らず作ると、沸騰させずに煮るので、大根がアルコールを吸い込んだまま残ります。
パスタのソース作りで、トマトにワインかけるのと同じです。
TOP HOME
脂がのったブリはたまらないおいしさ。そんなブリを最上の食べ方で食べてあげたい。
砂糖やしょうゆは使わず、生姜、ねぎなど臭み消しも使わない。ブリの旨みを引き立てるだけの、ひとつまみの塩だけで煮る。
大人のブリ大根なので、酒をおしまず大量に使う。もちろん純米酒。
出来上がったブリ大根は、砂糖を加えてないのに、米の甘さが染み渡っている。
ブリと酒の旨みを吸い込んだ大根。こんな大根食べたことないって、きっと驚かされる。大根でありながら大根でない。
<材料>
- ブリお腹側
- 大根
- 昆布
- 純米酒・・・たくさん
- 塩・・・ひとつまみ
- 生米・・・ひとつまみ
- 水
この写真見て分かりますか? 買ってきた翌日のブリだって。
ここ見たら分かる。
血合いが黒く変色しています。ブリは鮮度落ちが早く、スーパーで買って来たらその日のうちに調理しないとこうなります。
ブリの脂も酸化していくし、血合いもこうやってすぐに色が変わってしまうのです。ブリの切り身を買う時はまず血合いを見てください。
でも、この大人のブリ大根は大丈夫。大量の酒で煮るのでまったく生臭くありません。見切り品を買ってきたって構いません。ブリって高いですから。
<下ごしらえ>
- 鍋に水を注いで昆布を浸す。
- 大根の皮を剥いて、生米を入れた水で下茹でする。
- ブリの切り身を酒に漬ける。
水の量は昆布が浸るくらい。2cmもあればOK。
できたら半日以上浸けておく。写真は3時間くらい浸けといたもの。
大根。後ろの皮はもちろん捨てずに、切干大根に変身です。
大根の厚さは5cm以上。面取りして隠し包丁を入れます。十字に刺して味が染み込みやすくする。両面です。
鍋に水と生米ひとつまみを入れて、大根を水から下茹でします。この厚さですから4、50分。
ブリと煮るとき「沸騰させない」ので、ここでやわらかくしておかないと、硬くて食べられません。
大根は水から煮ます。お湯から煮ると回りだけ煮えて身がくずれ、中には火が通らず生のままになるからです。火は中火くらいでかまいません。厚さを考えると、弱火でじっくりでもいいかも。
下茹でしたら水(氷水)に漬けて完全に冷やし、ざるに上げて水気を切ります。
茹でた大根は完全に冷やしてやると、次煮るときに味が染み込みやすくなります。冷ますだけじゃなくて水気もしっかり切り、乾かします。なぜ?
切干大根を水に漬けるとどうなりますか?
思い切り水を吸います。半端な吸い方じゃないですよ。
ブリを酒に漬ける。
後で酒で煮るので、この酒は臭み抜きというより、血を浮かして取り除くためです。しばらく置いとくとドリップが出てきます。
ペーパーできれいに拭き取ります。ブリは身がやわらかく割れやすいので、優しく持って、優しく包んで拭くこと。
よくお湯で霜降りされますが、私はめったに霜降りしない。身が割れたりくずれたりするからです。
これでやっと準備完了。
<作り方>
1.煮る用の酒を煮切る。
煮汁になる酒を鍋に入れて沸かします。煮切っておかないと、食べる時にむせ込みます。
でも、20歳未満禁止のブリ大根だから、少しアルコール分を残しておきます。フツフツしたくらいで火を止める。
注意! ほんとにこれ作るなら、完全に沸騰させてくださいね。酒飲みじゃなきゃ、食えませんよ。
2.煮切った酒を手で触れるくらいまで冷まして、昆布の入った鍋に入れる。
完全に冷まさなくていいですが、昆布に熱々をかけたくない。
3.大根を煮る。弱火。
まず大根に昆布の旨みを吸わせます。昆布は沸騰させちゃダメですが、もう既に昆布出汁は水の中にあります。
沸く前に昆布を取り出します。昆布出汁と大根からアクが出てきます。きれいにすくい取る。
アク取りはこの時だけ。
この後は、アクを出さないように煮ます。
4.煮汁を落ち着かせてブリを入れる。
煮汁を冷ますまではしなくていいですが、落ち着かせないとブリを入れたとき、身がくずれる恐れがあります。手で持ってそろーっと入れます。
5.弱火で煮る。塩をひとつまみする。
6.鍋肌がフツフツしそうになったら火を止める。
7. 5.6.を気の済むまで繰り返す。
絶対に沸騰させない、沸かさない。
沸かすとアクが出て、ブリの旨みを全ていただくことができません。
1日後。
2日後。
ブリの脂が浮いています。
煮汁を濾します。ブリと大根はお皿に盛っておきます。
火をつけたり消したりを繰り返すとカスが出てきます。
ブリのものすごい脂。
煮汁を少しかけて完成。
ブリの旨みと、酒の甘さを存分に味わえると思います。日本酒ってこんなに甘かったんだってね。
大根の味は...
もう一度、注意! 酒を完全に煮切らず作ると、沸騰させずに煮るので、大根がアルコールを吸い込んだまま残ります。
パスタのソース作りで、トマトにワインかけるのと同じです。
反対のこってり煮なら、 |
・ブリ大根① ~ アラを使ってこってり煮 |
関連記事 |
・簡単ブリの照り焼き ~ 漬け込んでから焼く ・ブリカマの塩焼き ~ じっくり、こんがり焼く ・切干大根 ~ 皮は捨てないで干す ・魚は生臭い? ~ 臭み取りの方法 ・魚は水から煮るか、お湯から煮るか ~ タラの煮付け ・さばの煮付け ~ 槽口酒(ふなくちしゅ)と |
TOP HOME
イチゴアイスクリーム〔前編〕 ~ ももいちご [甘いもの]
ストロベリーアイスクリーム、想像するだけで、イチゴの甘さ、酸っぱさがお口一杯に広がります。
イチゴアイスクリーム、ひとくち口に含んだだけで、
頬がゆるむようなのが作ってみたい。
ハーゲンダッツジャパンが発売する、幻のいちごを使ったアイス、ももいちご。
「とくべつなひとときのために。」と表現されてます。期間限定で販売されるようで、いずれリンク切れになると思いますので、サイトのアドレスだけ紹介しておきます。
http://
momoichigo.haagen-dazs.co.jp/
「最初のひとさじで感じられる、立ちのぼる香り。食べ進むほどに感じられる素材そのものがもつ、華やかな味わい。そして、最後のひとさじが醸す、幸せの余韻。魅惑のくちどけをお楽しみください。」
(サイトページより)
う~ん、負けたくない。口解けの良いアイスだったら私にも作れる。
でも、香りと素材そのものの味が感じられるアイスって、そんな簡単に作れるものではありません。
ソルベなら香りとイチゴの味は表現できる。でも、アイスクリームで? 味はできても香りが。。。
サイトページに原材料も掲載されており、
クリーム、脱脂濃縮乳、いちご果肉(ももいちご果肉 100%)、砂糖、卵黄
余計なものは一切加えられてません。
いちごはももいちご果汁・果肉23%と表記されています。500ccなら115ccがいちご。
商品の発表ページでは、
「ハーゲンダッツならではのコクのある厳選されたミルク、および、ももいちごの果汁と果肉をたっぷりと混ぜ込んだアイスクリームに、ももいちごのコンポートを加えました。」(Tips1)
とあります。
イチゴを混ぜて作ったアイスクリームにコンポートをさらに混ぜられているのか、アイスクリームにいちごのコンポートを混ぜられているのかは、不明ですけど、ふつうならアイスクリームにコンポートを混ぜるでしょうね。
コンポートを加えるとまでは、製造法を教えてくれてます。
冷たく冷やすと香りが感じにくくなります。それに、コンポート、いちごを煮る過程でも香りが薄くなっていきます。
バニラアイスしか作ったことないのに、そんなひと口で頬がゆるむようなイチゴアイスが作れるのだろうか。でも、やってみないと始まりません。
工程を考える。
コンポートをまず作って、アングレーズソースと合わせます。
(用語は難しいので言葉の使い方が間違っていたらすみません。)
コンポートは時間をかけてゆっくり煮たら、香りが飛んでしまいます。実はあらかじめ小さく切って中火くらいでさっと煮ることにします。
ただ、「ももいちご」なんて手に入らないので、「あまおう」を使う。あまおうなら甘さと酸味、香りもある。
でも、スーパーで買ってくるイチゴは新鮮とはいえないし、香りも足りないと思うので、リキュールフランボワーズを添加する。
アイスクリームはバニラアイスの作り方と同じでいく。
イチゴアイスクリームのレシピをネット検索すると、上位にはほとんどのものが、生クリームを加熱しないでホイップして混ぜています。
イチゴもミキサーにかけているだけで、コンポートの状態にしてから作っているのはあまりない。
それじゃあ、アイスクリームじゃなくてソルベに近いのではと思います。
ホイップでなら ”簡単” に作れちゃいますが、これでは『ももいちご』に到底勝てません。『ももいちご』と競うするつもりはないけど、頬がゆるむようなイチゴアイスを作ってみたい。
生クリームと玉子は加熱して殺菌しないと、すぐに食べきらないといけなくなります。
イチゴの水分を抜かずに作ったらしゃりしゃりすると思います。
水分が結晶化しないように生クリームをホイップして、空気をたくさん含ませるみたいですが、イチゴの果汁が凍る過程で結晶ができます。
レシピ検索では探すのか難しい、コンポートとアングレーズソースを混ぜて、アイスクリームメーカーにかける方法で作ります。
難しいのはコンポートでいちごの香りを残すこと。
スイーツやパンはいつもこうして考えてるうちに、お酒を飲み出し、酔っ払って実行しない。
このアイスも作らないかも。でも、今年は実行しなくたって、来年だっていいや。。。
作っているのを想像しながら、お酒を飲むのもいいものです。
Tips1
コンポートは果実では砂糖で煮た甘煮のこと。
コンポート、ミ・コンフィ、コンフィチュール、ジャム
それぞれ糖度の違いで分けられますが、お国によって糖度が何%か定義も違います。
フランスではコンポートは糖度50%未満、ミ・コンフィが50%~60%、コンフィチュールが60%以上となっています。
日本の定義では糖度40%以上でジャムになります。
日本のジャムはフランス語でいうと、ふつうはコンフィチュールとされるでしょうか。ジャムは英語で、コンフィチュールはフランス語。(*注1)
ジャム - Wikipedia
果実100gを40gの砂糖で煮るなら、125gになるまで煮詰めればジャム。でも厳密には糖度計で、果実の糖度も計って、砂糖を増減しないといけないと思います。
『素材を愉しむアイスクリームレシピ』柴田書店刊の糖度計の解説に、
-----引用始め----------
...(前略)たとえば水70ccに砂糖30gを溶かした100gのシロップは、ブリックス30%となる。
-----引用終わり(P.196)-----
ブリックスは糖度を表す単位です。
水100ccに砂糖30gを溶かしたのが、糖度30%ではないんですね。この計算式なら30÷130=23%になります。
果実の糖度によってもかなり変わってくるため、正確さを求めるなら糖度計を使って、甘さをコントロールしながら作らないといけません。
でも、もちろんのこと「糖度=おいしさ」じゃないないですね。
(注1)
jam は英語ですが、私たち日本人がふつう想像するジャムは英語?
念のため辞書(O.E.D)を調べてみると、ふつうのジャムの意味の jam は18世紀前半にチェリーとラズベリーのジャムとうい言葉が使われた例があります。
19世紀にはぶどうのジャム。でも20世紀以降の用例は無い。
同じ言葉で違う意味で使われる例の、薬の不味さをごまかすのに使う甘いもの、では19世紀後半から20世紀じゅうで用例があります。
もう20年若ければ図書館行って徹底的に辞書を引きたいとこですが、、
日本ジャム工業組合のサイトを見ると、
ジャムストーリー
ジャムの語源や歴史など色々掲載されてます。フレームが使われたページなので直リンクは貼りません。
ジャムはコンサーブというみたいですね。
アレクサンドロス大王の頃にも ”ジャム” はあったようですが、言葉も製法も目的もみんな違っていたでしょう。
戻る
TOP HOME
イチゴアイスクリーム、ひとくち口に含んだだけで、
頬がゆるむようなのが作ってみたい。
ハーゲンダッツジャパンが発売する、幻のいちごを使ったアイス、ももいちご。
「とくべつなひとときのために。」と表現されてます。期間限定で販売されるようで、いずれリンク切れになると思いますので、サイトのアドレスだけ紹介しておきます。
http://
momoichigo.haagen-dazs.co.jp/
「最初のひとさじで感じられる、立ちのぼる香り。食べ進むほどに感じられる素材そのものがもつ、華やかな味わい。そして、最後のひとさじが醸す、幸せの余韻。魅惑のくちどけをお楽しみください。」
(サイトページより)
う~ん、負けたくない。口解けの良いアイスだったら私にも作れる。
でも、香りと素材そのものの味が感じられるアイスって、そんな簡単に作れるものではありません。
ソルベなら香りとイチゴの味は表現できる。でも、アイスクリームで? 味はできても香りが。。。
サイトページに原材料も掲載されており、
クリーム、脱脂濃縮乳、いちご果肉(ももいちご果肉 100%)、砂糖、卵黄
余計なものは一切加えられてません。
いちごはももいちご果汁・果肉23%と表記されています。500ccなら115ccがいちご。
商品の発表ページでは、
「ハーゲンダッツならではのコクのある厳選されたミルク、および、ももいちごの果汁と果肉をたっぷりと混ぜ込んだアイスクリームに、ももいちごのコンポートを加えました。」(Tips1)
とあります。
イチゴを混ぜて作ったアイスクリームにコンポートをさらに混ぜられているのか、アイスクリームにいちごのコンポートを混ぜられているのかは、不明ですけど、ふつうならアイスクリームにコンポートを混ぜるでしょうね。
コンポートを加えるとまでは、製造法を教えてくれてます。
冷たく冷やすと香りが感じにくくなります。それに、コンポート、いちごを煮る過程でも香りが薄くなっていきます。
バニラアイスしか作ったことないのに、そんなひと口で頬がゆるむようなイチゴアイスが作れるのだろうか。でも、やってみないと始まりません。
工程を考える。
コンポートをまず作って、アングレーズソースと合わせます。
(用語は難しいので言葉の使い方が間違っていたらすみません。)
コンポートは時間をかけてゆっくり煮たら、香りが飛んでしまいます。実はあらかじめ小さく切って中火くらいでさっと煮ることにします。
ただ、「ももいちご」なんて手に入らないので、「あまおう」を使う。あまおうなら甘さと酸味、香りもある。
でも、スーパーで買ってくるイチゴは新鮮とはいえないし、香りも足りないと思うので、リキュールフランボワーズを添加する。
アイスクリームはバニラアイスの作り方と同じでいく。
イチゴアイスクリームのレシピをネット検索すると、上位にはほとんどのものが、生クリームを加熱しないでホイップして混ぜています。
イチゴもミキサーにかけているだけで、コンポートの状態にしてから作っているのはあまりない。
それじゃあ、アイスクリームじゃなくてソルベに近いのではと思います。
ホイップでなら ”簡単” に作れちゃいますが、これでは『ももいちご』に到底勝てません。『ももいちご』と競うするつもりはないけど、頬がゆるむようなイチゴアイスを作ってみたい。
生クリームと玉子は加熱して殺菌しないと、すぐに食べきらないといけなくなります。
イチゴの水分を抜かずに作ったらしゃりしゃりすると思います。
水分が結晶化しないように生クリームをホイップして、空気をたくさん含ませるみたいですが、イチゴの果汁が凍る過程で結晶ができます。
レシピ検索では探すのか難しい、コンポートとアングレーズソースを混ぜて、アイスクリームメーカーにかける方法で作ります。
難しいのはコンポートでいちごの香りを残すこと。
スイーツやパンはいつもこうして考えてるうちに、お酒を飲み出し、酔っ払って実行しない。
このアイスも作らないかも。でも、今年は実行しなくたって、来年だっていいや。。。
作っているのを想像しながら、お酒を飲むのもいいものです。
Tips1
コンポートは果実では砂糖で煮た甘煮のこと。
コンポート、ミ・コンフィ、コンフィチュール、ジャム
それぞれ糖度の違いで分けられますが、お国によって糖度が何%か定義も違います。
フランスではコンポートは糖度50%未満、ミ・コンフィが50%~60%、コンフィチュールが60%以上となっています。
日本の定義では糖度40%以上でジャムになります。
日本のジャムはフランス語でいうと、ふつうはコンフィチュールとされるでしょうか。ジャムは英語で、コンフィチュールはフランス語。(*注1)
ジャム - Wikipedia
果実100gを40gの砂糖で煮るなら、125gになるまで煮詰めればジャム。でも厳密には糖度計で、果実の糖度も計って、砂糖を増減しないといけないと思います。
『素材を愉しむアイスクリームレシピ』柴田書店刊の糖度計の解説に、
-----引用始め----------
...(前略)たとえば水70ccに砂糖30gを溶かした100gのシロップは、ブリックス30%となる。
-----引用終わり(P.196)-----
ブリックスは糖度を表す単位です。
水100ccに砂糖30gを溶かしたのが、糖度30%ではないんですね。この計算式なら30÷130=23%になります。
果実の糖度によってもかなり変わってくるため、正確さを求めるなら糖度計を使って、甘さをコントロールしながら作らないといけません。
でも、もちろんのこと「糖度=おいしさ」じゃないないですね。
(注1)
jam は英語ですが、私たち日本人がふつう想像するジャムは英語?
念のため辞書(O.E.D)を調べてみると、ふつうのジャムの意味の jam は18世紀前半にチェリーとラズベリーのジャムとうい言葉が使われた例があります。
19世紀にはぶどうのジャム。でも20世紀以降の用例は無い。
同じ言葉で違う意味で使われる例の、薬の不味さをごまかすのに使う甘いもの、では19世紀後半から20世紀じゅうで用例があります。
もう20年若ければ図書館行って徹底的に辞書を引きたいとこですが、、
日本ジャム工業組合のサイトを見ると、
ジャムストーリー
ジャムの語源や歴史など色々掲載されてます。フレームが使われたページなので直リンクは貼りません。
ジャムはコンサーブというみたいですね。
アレクサンドロス大王の頃にも ”ジャム” はあったようですが、言葉も製法も目的もみんな違っていたでしょう。
戻る
TOP HOME
鰯のトマトソースパスタ ~ トマト炒めればトマトソース [パスタ・ピザ]
トマトソースと言うと、何か特別な手の込んだ、煮込みソースと思っていませんか?
そんなことはありません。生のトマトに塩して油で炒めればトマトソースです。3分もかからないでできる。
缶詰のホールトマトがなくても、生のトマト1個あれば簡単にトマトソースができます。ミニトマトでもいいし、完熟トマト、フルーツトマトだってみんなそれぞれ違った味のソースになります。
生のままでもトマトソースになります。冷たいパスタならトマトに塩してオリーブオイルを絡めるだけ。それに好きな香りや味を足すだけでおいしくなります。
鰯と生のトマトでトマトソースパスタにします。
<材料>(一人分)
最低限必要なのは鰯、トマト、玉ねぎであとの野菜はあるもので構いません。プチヴェールはなかなか売ってないと思いますが、ブロッコリーがよく合います。というより、プチヴェールはブロッコリーと似た味です。
イタリアンパセリは鰯の臭みを抜くために入れます。
ブラックオリーブは酢漬けをカットして小袋に詰められたものを利用しました。缶詰コーナーにサラダ材料として売ってます。でも、できたら缶詰の丸のままのを使いたいです。量が多いのが難点。
鰯は新鮮でないと生臭いですね。パセリやオリーブ、トマトにきのこなど、色んな具材と炒めていけば、香りが移ってクセが抜けます。
ここにニンニクが入ればもっとおいしくなります。お弁当で持っていったので入れてません。
<下ごしらえ>
鰯に塩、コショウしたら白ワインをふりかけてしばらく置いておきます。皮の方がクセが強いので、皮にワインが浸かっているようにすると、かなり臭みがなくなります。5分くらい置いたらペーパーで水分をきれいに拭き取る。
トマトは皮もおいしいので、気にならなければ湯剥きしなくていいです。ただし、種は酸味の素なので取り除きます。湯剥きの仕方の記事は下にリンクを貼っておきます。
プチヴェールは切らずにそのままですが、あまり食べたことない野菜で、下ごしらえの方法はわかりません。ブロッコリーみたいにつぼみを水に漬けとくのか...。洗ってそのまま生でガブリと食べてもおいしい野菜ですね。
<作り方>
1.フライパンにオリーブオイルを引いて玉ねぎを炒める。弱火。
玉ねぎの水分が抜けるまで、じっくり炒めることで甘くなります。この甘さがトマトの酸味をやわらげ、甘いトマトソースになります。玉ねぎが生じゃ、酸っぱくて辛い、ツンとくるトマトソースになってしまう。
2.鰯を皮目から焼く。中火。
火を少し強めて、鰯がフライパンにくっつかないように焼きます。火が弱いとくっつく。くっつくのが心配なら、あらかじめ鰯にオリーブオイルを絡めておくといいです。これはどんな魚でも同じ。
鰯は身が薄く、もろいので煮ていくうちにくずれてしまいます。大きい鰯なら両面焼きますが、小さいのなら皮目だけ焼くだけで構いません。完成する頃にはきれいに崩れてる。
くずさないで鰯のソテーのようにしたかったら、粉をはたいて強火でカリッと焼き上げてください。
完全に火を通さなくていいです。この炒める目的は、鰯の臭みを抜くためです。炒めることで鰯の水分を飛ばし、ソースに臭みの元となる水分を移さないためです。
3.アンチョビを入れて軽く炒め、油の中に溶かす。弱火
アンチョビは焦げやすく、加熱すると油にすぐ溶けます。でも、反対に入れるだけで次の工程に移ったら、溶けてないアンチョビが部分的に残って、塩辛いところができてしまう。
ジュワーっとアンチョビの周りから泡が出て、良い匂いがしてきたらかき混ぜます。すると油の中に溶けて茶色い液体となります。溶けてしまえばあとは全体にかき混ぜなくても大丈夫です。
4.イタリアンパセリの半分を入れて軽く炒める。弱火。
イタリアンパセリも炒めれば、油に良い香りが移ります。これは鰯の臭み抜きにもなります。
5.白ワインを振りかけ、フライパンを揺すって油と乳化させる。強火。
フライパンを揺するうちに液体が白く濁ってきます。水分が飛んでしまうまでずっと揺すり続ける。ワインの水分は酸味です。飛ばしてしまえば酸味は残りません。
6.トマト、しめじ、ブラックオリーブを入れ、塩をして炒める。中火。
しめじとブラックオリーブは、炒めてから白ワインでも、白ワインしてから入れてもどちらでもいいと思いますが、トマトはワインの後です。
トマトは水分が多く、ワインをかけたらトマトにワインの水分が残ってしまいます。アルコール分が飛ばないこともあります。なので、トマトにワインでは酸味の利いたソースになってしまいます。
7.プチヴェールとショートアスパラを入れる。中火。
両方ともすぐに火が通る野菜です。
このままトマトがくずれてくるまで炒め合わせます。
8.ソースの火を止めてパスタを茹でる。
私は要領が悪いので、いつもソース作ってから茹でます。
9.パスタが茹で上がる少し前にソースを温め、茹で汁を加える。中火。
こんなんでソースになるのかって心配?
茹で汁加えればちゃんとソースになります。
10.茹で上がったパスタを入れて和える。
茹で汁をさらに加えて、ペンネにソースが染み込むよう少し煮詰めます。オリーブオイルをかければ絡めやすくなります。
1個食べてみて塩、コショウで味を調整します。
11.お皿に盛ってイタリアンパセリを散らしたら完成。
これは弁当なのでこんな容器です。
プチヴェール弁当みたいですが、下には生臭くないおいしい鰯のトマトソースのパスタが入っています。
弁当など時間が経ってから食べるなら、ペンネはごついのでわりとアルデンテが残っています。時間が経った後でもおいしい。
ただし、くっついてしまうのでオリーブオイルをふりかけひと混ぜしておくといいです。
トマトソースはもちろん缶詰のホールトマトで作ってもおいしいです。
TOP HOME
そんなことはありません。生のトマトに塩して油で炒めればトマトソースです。3分もかからないでできる。
缶詰のホールトマトがなくても、生のトマト1個あれば簡単にトマトソースができます。ミニトマトでもいいし、完熟トマト、フルーツトマトだってみんなそれぞれ違った味のソースになります。
生のままでもトマトソースになります。冷たいパスタならトマトに塩してオリーブオイルを絡めるだけ。それに好きな香りや味を足すだけでおいしくなります。
鰯と生のトマトでトマトソースパスタにします。
<材料>(一人分)
- パスタ(ペンネ)・・・適量
- 鰯(真いわし)・・・3匹
- トマト・・・1個
- 玉ねぎ・・・小1/4個
- ショートアスパラ・・・2本
- しめじ
- プチヴェール
- ブラックオリーブ
- アンチョビ
- イタリアンパセリ
- 塩、コショウ
- 白ワイン
- オリーブオイル
最低限必要なのは鰯、トマト、玉ねぎであとの野菜はあるもので構いません。プチヴェールはなかなか売ってないと思いますが、ブロッコリーがよく合います。というより、プチヴェールはブロッコリーと似た味です。
イタリアンパセリは鰯の臭みを抜くために入れます。
ブラックオリーブは酢漬けをカットして小袋に詰められたものを利用しました。缶詰コーナーにサラダ材料として売ってます。でも、できたら缶詰の丸のままのを使いたいです。量が多いのが難点。
鰯は新鮮でないと生臭いですね。パセリやオリーブ、トマトにきのこなど、色んな具材と炒めていけば、香りが移ってクセが抜けます。
ここにニンニクが入ればもっとおいしくなります。お弁当で持っていったので入れてません。
<下ごしらえ>
- 鰯を三枚に下す。
- 鰯に塩、コショウして白ワインをふりかける。
- トマトの皮を湯剥きして、種を取り除いてサイコロ状に切る。
- 玉ねぎをみじん切りにする。
- しめじを小房に分ける。
- ショートアスパラを3等分に切る。
- イタリアンパセリをみじん切りにする。
鰯に塩、コショウしたら白ワインをふりかけてしばらく置いておきます。皮の方がクセが強いので、皮にワインが浸かっているようにすると、かなり臭みがなくなります。5分くらい置いたらペーパーで水分をきれいに拭き取る。
トマトは皮もおいしいので、気にならなければ湯剥きしなくていいです。ただし、種は酸味の素なので取り除きます。湯剥きの仕方の記事は下にリンクを貼っておきます。
プチヴェールは切らずにそのままですが、あまり食べたことない野菜で、下ごしらえの方法はわかりません。ブロッコリーみたいにつぼみを水に漬けとくのか...。洗ってそのまま生でガブリと食べてもおいしい野菜ですね。
<作り方>
1.フライパンにオリーブオイルを引いて玉ねぎを炒める。弱火。
玉ねぎの水分が抜けるまで、じっくり炒めることで甘くなります。この甘さがトマトの酸味をやわらげ、甘いトマトソースになります。玉ねぎが生じゃ、酸っぱくて辛い、ツンとくるトマトソースになってしまう。
2.鰯を皮目から焼く。中火。
火を少し強めて、鰯がフライパンにくっつかないように焼きます。火が弱いとくっつく。くっつくのが心配なら、あらかじめ鰯にオリーブオイルを絡めておくといいです。これはどんな魚でも同じ。
鰯は身が薄く、もろいので煮ていくうちにくずれてしまいます。大きい鰯なら両面焼きますが、小さいのなら皮目だけ焼くだけで構いません。完成する頃にはきれいに崩れてる。
くずさないで鰯のソテーのようにしたかったら、粉をはたいて強火でカリッと焼き上げてください。
完全に火を通さなくていいです。この炒める目的は、鰯の臭みを抜くためです。炒めることで鰯の水分を飛ばし、ソースに臭みの元となる水分を移さないためです。
3.アンチョビを入れて軽く炒め、油の中に溶かす。弱火
アンチョビは焦げやすく、加熱すると油にすぐ溶けます。でも、反対に入れるだけで次の工程に移ったら、溶けてないアンチョビが部分的に残って、塩辛いところができてしまう。
ジュワーっとアンチョビの周りから泡が出て、良い匂いがしてきたらかき混ぜます。すると油の中に溶けて茶色い液体となります。溶けてしまえばあとは全体にかき混ぜなくても大丈夫です。
4.イタリアンパセリの半分を入れて軽く炒める。弱火。
イタリアンパセリも炒めれば、油に良い香りが移ります。これは鰯の臭み抜きにもなります。
5.白ワインを振りかけ、フライパンを揺すって油と乳化させる。強火。
フライパンを揺するうちに液体が白く濁ってきます。水分が飛んでしまうまでずっと揺すり続ける。ワインの水分は酸味です。飛ばしてしまえば酸味は残りません。
6.トマト、しめじ、ブラックオリーブを入れ、塩をして炒める。中火。
しめじとブラックオリーブは、炒めてから白ワインでも、白ワインしてから入れてもどちらでもいいと思いますが、トマトはワインの後です。
トマトは水分が多く、ワインをかけたらトマトにワインの水分が残ってしまいます。アルコール分が飛ばないこともあります。なので、トマトにワインでは酸味の利いたソースになってしまいます。
7.プチヴェールとショートアスパラを入れる。中火。
両方ともすぐに火が通る野菜です。
このままトマトがくずれてくるまで炒め合わせます。
8.ソースの火を止めてパスタを茹でる。
私は要領が悪いので、いつもソース作ってから茹でます。
9.パスタが茹で上がる少し前にソースを温め、茹で汁を加える。中火。
こんなんでソースになるのかって心配?
茹で汁加えればちゃんとソースになります。
10.茹で上がったパスタを入れて和える。
茹で汁をさらに加えて、ペンネにソースが染み込むよう少し煮詰めます。オリーブオイルをかければ絡めやすくなります。
1個食べてみて塩、コショウで味を調整します。
11.お皿に盛ってイタリアンパセリを散らしたら完成。
これは弁当なのでこんな容器です。
プチヴェール弁当みたいですが、下には生臭くないおいしい鰯のトマトソースのパスタが入っています。
弁当など時間が経ってから食べるなら、ペンネはごついのでわりとアルデンテが残っています。時間が経った後でもおいしい。
ただし、くっついてしまうのでオリーブオイルをふりかけひと混ぜしておくといいです。
トマトソースはもちろん缶詰のホールトマトで作ってもおいしいです。
関連記事 |
・魚の臭みを取る方法④ ~ 鰯をパスタで ・魚は生臭い? ~ 臭み取りの方法 ・トマトの皮の湯剥きの仕方 ・トマトソース② ~ ワインの煮詰めがポイント ・トマトソース① ~ 何にでも使えるソースに ・さばの干物でトマトソースパスタ ~ 干物も食材 ・なまり節でトマトソースパスタ(準備中、未掲載) ・野菜の保存の仕方② ~ イタリアンパセリ |
TOP HOME