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カキのピラフ ~ あさりの出汁で [ご飯]

お米を炒めてあさりの出汁で炊く、カキのピラフを作ります。カキはおいしく食べられるように一緒に炊き込まないで、炒めて後でのせることにします。


おいしそうに見えませんが、味は最高。でも、炊くのが失敗した...

  <材料>
  • カキ
  • お米
  • 玉ねぎ
  • にんじん
  • マッシュルーム
  • いんげん
  • 生ハム
  • あさり出汁
  • ほうれん草
  • 三つ葉
  • バター
  • オリーブオイル
  • 小麦粉

材料が一杯ですが、こんなに入れなくていいです。冷蔵庫にあるもの色々入れただけ。
絶対必要なのはカキ、玉ねぎ、バター、出汁、塩です。あとは色々入れれば入れるほどおいしくなります。

お米とあさり出汁。分量は同量ですが、条件によって変わってきます。

  <下ごしらえ>
  • 玉ねぎ、にんじんをみじん切りにする。
  • いんげんを小口切り、生ハムを食べやすい大きさに切る。
  • マッシュルームを薄切りか粗いみじん切りにする。
  • ほうれん草、三つ葉を洗って4、5cmにザク切りにする。
  • カキを水で洗って水気を切る。
  • あさり出汁をとる。
  • あさり出汁は炊く前に温めておくこと。

お米と一緒に炊くものはだいたいこんな感じに細かくします。にんじんは何か赤いのが入った方がきれいに見えます。これだけでは足りなかったけど。

マッシュルームは加熱すると水分が抜けて縮みます。細か過ぎると入っているのが分からなくなります。でも、香りが付いておいしくなります。

生ハムはハム、ベーコンでもかまいません。これを入れると入れないのでは、別物になるほど味が違います。
カキとあさりのピラフですが、生ハムの脂と旨みで、ぼやけた味がきりっとしたおいしさになるというか、もの足りない味のピラフではなくなります。
他にはたらこを入れるとか、何か強い旨みのあるのをいれれば、おかずがなくてもおいしく食べられます。

調味料は塩だけ。あさりの出汁とカキをおいしく食べるために薄味です。
薄味の料理には香りをどんどん足していきます。このピラフでは玉ねぎ、にんじん(ミルポワ野菜)、マッシュルーム、いんげん、生ハム。そして、三つ葉とほうれん草。

三つ葉は炊けた後にのせる。ほうれん草は一緒に炊くと味も香りもなくなるので、サッと油で炒めて仕上げに上にのせます。
リゾットやスープなどでも、上に油で炒めた野菜をのせると、また違ったおいしさになります。
小松菜や今なら菜の花がおすすめ。

あさり出汁がなければコンソメ顆粒など、ブイヨンスープの素で代用できます。ただし、あさりの味のするピラフじゃなくなります。

<作り方>
1.厚手の鍋にオリーブオイル引いて、玉ねぎとにんじんをしんなりするまで炒める。

じっくり香りを出したいので、鍋は冷たいまま玉ねぎ、にんじんをのせ、弱火で加熱していきます。バターは鍋が温まってきてからのせればいいです。

よく、しんなりするまでと表現しますけど、玉ねぎが透き通って水分が抜けてくるまでです。甘い香りが漂ってきます。焦がさないように弱火でじっくり。

2.マッシュルーム、いんげん、生ハムを炒める。

完全に火を通さなくてかまいませんが、それぞれの香りが立ってくるまで炒めます。
ベーコンやたらこを使うなら、マッシュルームといんげんを入れる前に炒めて、油に旨みを移しておきます。

3.お米を炒める。

お米は洗わないで炒めます。油を吸って透き通ってくるまで弱火。
鍋にくっつきやすいので木ベラで混ぜながら炒めます。

4.温めておいたあさり出汁を加えて、塩を少しする。

お米と出汁の量は同量。計量カップで測ってないので分かりませんが、2カップずつくらいかな。
アクが出ますけどとらなくても大丈夫。炊き上がりで不味くなることありません。


お米を炒めている時に不安になったことが。
この鍋の大きさで、この米の量だと多すぎるんじゃ。浅型の鍋だしうまく炊けないんでは?

油の量も足りてない。うまく炒められてない。でも、後から冷たい油足したくないし、今から鍋変えるのも面倒。。。って強行。


5.蓋をして噴くまで中火、噴いたら弱火で20分くらい炊く。
さんまの炊き込みご飯の時も使った、ルクレーゼのビュッフェキャセロールっていう鍋ですが、鍋や炊く量によって時間は全然違ってきます。
ご飯を炊くのとは違うので、途中で蓋を開けて様子を見ても構いません。

6.カキに小麦粉をまぶす。


7.別のフライパンにオリーブオイルとバターを引いて軽く炒める。

完全に火を通さなくて、後で炊けたピラフの上にのせて蒸らして火を通し、やわらかく食べられるようにします。加熱し過ぎると硬くなります。
カキは水分が多くて、炒めてエキスが外へ逃げていかないよう、粉をまぶして炒めます。

8.カキをバットに取り出し、そのままのフライパンでほうれん草を炒める。

まずは茎の方から。
しんなりしたら葉の方も入れる。


炒められたらカキと一緒にバットに取り出しておく。


9.ピラフが炊けたらひと混ぜして、カキをのせて10分くらい蒸らす。


10.仕上げに三つ葉とほうれん草をのせて食べる。
三つ葉も良い香りです。洋風のピラフだけど、最後に何か薬味やハーブがのればよりおいしくなります。

しかし、失敗!

うまく炊けていませんでした。炊けてない生米が残っていたし、全体的に硬い。

1.原因は米と出汁の量
2.鍋の選択
3.米の炒め方
4.火加減
5.炊く時間


味は最高だっただけに残念。
もし、こうして硬く、炊けてない失敗をしたら、酒か温めた出汁、お湯などをふりかけ再加熱して、蓋をしたまま蒸らし時間を長く取ります。酒が一番効くかな。
上手く炊き直すことはもうできませんが、何とか食べられるようになります。


追記
さんまの炊き込みご飯の記事を読み直してみたら、お米の量より少し多めの水で炊いていました。
ピラフは炒めてから炊くし、野菜の水分を考えて同量にしたのですが、やはり水分は多目なのでしょうね。

ピラフはここ1年は作っていなかった。反省。
次作るとき覚えているといいけど。


関連記事 
・あさり出汁 ~ 簡単な魚系万能スープ

・さんまご飯 ~ 薬味と梅干でさっぱりと

(浅型の鍋で炊くとどうしてご飯が硬くなるかに触れた記事)

・さんまの炊き込みご飯 ~ ワタも使って


・生カキは生食用と加熱用がある ~ 生食用は新鮮で美味しい?

・カキフライ ~ カキクリームフライ?


・クラムチャウダー ~ 鼻をくすぐるスパイス
・あさりのリゾット ~ リゾットをおいしくしてくれるもの

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鰯のつみれ鍋 ~ 鰯の生臭さをとる [鍋]

でつみれを作って鍋にします。つみれは自分で作ると鰯のおいしさがぜんぜん違います。


鰯というと生臭いってイメージが強い。確かに何もしなければ生臭くて食べられません。
でも、つみれはやはり鰯じゃないとおいしくない。アジやサンマでもつみれはできますが、つみれは鰯です。

  <材料>
  • チンゲン菜
  • プチヴェール
  • 大根
  • しめじ
  • 豆腐
  • 長ねぎ
  • 昆布
  • あさり出汁
  <つみれの材料>
  • 長ねぎ
  • 生姜
  • 味噌
  • 片栗粉


  <雑炊の材料>
  • ごはん
  • 玉子
  • 三つ葉
  • しょうゆ(香り付け)

鍋材料の野菜は何を入れるかって決まりはなく、白菜がなければチンゲン菜やプチヴェールだっておいしく作れます。チンゲン菜の旬は秋から冬ですが、年中安く売っている便利な野菜です。

  <下ごしらえ(鍋)>
  • あさり出汁をとる。
  • 昆布を水に浸しておく。
  • 野菜を食べやすい大きさに切る。
  • 豆腐を水切りして適当な大きさに切る。
  • 長ねぎを斜めの薄切りにする。
  • しめじを小房に分ける。
あさり出汁はあさりを弱火で30分程度煮出して濾したものです。無しでも昆布だけで十分出汁は出ます。あとは鰯と野菜からすばらしい出汁がでてきます。

あさり出汁を使えば、塩やしょうゆなど何も調味料加えなくても、おいしい鍋になります。煮詰まって濃くなるなんてこともありません。

「鍋つゆの素」なんて使うの止めましょう。味が濃すぎて煮詰まって、水を足してるなんてしてませんか? 鍋は煮ていくうちに出汁が出てきておいしくなるものです。最初から味が付いていて、煮ていくうちに濃くなって薄めるなんて反対のことしてる。 


  <下ごしらえ(つみれ)>
  • 長ねぎをみじん切りにする。
  • 生姜をすりおろす。
  • 鰯を三枚に下ろして皮をとる。

つみれから作るつみれ鍋はけっこう大変です。でも、それだけの価値は十分にあります。

<つみれの作り方>
1.鰯のうろこを包丁でこすり取る。

真いわしです。ほんとは背黒(かたくち)いわしの方がおいしい。でも、小さいのたくさん捌くのって大変で、ついつい真いわしにしてしまいます。真いわしも12匹もいたら大変です。

鰯だからってバカにすると、うろこがあります。きちんと取り除かないと、下すときに非常にじゃまになります。
ぺティナイフで垂直に立てて、尾の方から頭の方へ優しくこすります。特に見えにくい腹側にたくさんうろこが付いています。

うろこを取ったら水で洗って水分を拭き取る。
魚を長く水に漬けないようにすること。特に青魚は水で身が変色、傷みにつながります。

2.頭を落としてお腹を斜めに少し切り、内蔵を手で取り出す。

鰯を12匹も一人で下ろしながら写真撮るの無理でした。

魚を下すときに一番大切なことは、血を身に回さないこと。血を身に付けると、どんどん血が中へ浸透していきます。血は生臭みの元です。 

の数が多くて大変ですが、手早く三枚まで下ろしてしまいます。Tips1
鰯は大名おろしでスパスパ切っていく。手開きの方法もありますが、鰯のつみれと鰯のトマトソースパスタを同時に作ったため、全部包丁で下しました。

腹骨は包丁ですき取りますが、多少残ったままでかまいません。包丁でたたくし、鰯の腹骨はやわらかいので食べられます。

3.鰯の皮を外す。
頭側から手で一気にめくります。手開きすると身が崩れていてやりにくいのではないでしょうか。小さくても包丁で三枚にしてればきれいにできます。

4.包丁でたたく。


5.たたいた鰯をボールにいれ、ねぎのみじん切りと卸した生姜を混ぜる。


6.酒と味噌を混ぜて少し粘るまで練る。

この酒と味噌が鰯の臭み取りになります。いずれも少量でOK。

7.片栗粉を混ぜる。

片栗粉の量が多ければ、まとまりやすいですが硬くなります。少ないと鍋で煮ているときにバラバラになります。

真いわし8匹で片栗粉大さじ1位入れましたが、自分の目と手の感触で量をつかむことが大切です。鰯の大きさによって変わってきます。

8.つみれサーバーに盛る。

ボールに入れたまま、鍋を煮るときスプーンですくい落としてもかまいませんが、こんな道具を持っていると便利です。


<作り方(鍋)>
1.昆布を入れた水を火にかけ、沸騰する前に昆布を外す。


2.あさり出汁を加えて沸かす。

あさり出汁だけだと、あさりのエキスが濃すぎます。昆布出汁と半々でもとてもおいしい鍋つゆになります。


アクが出てくるのでとります。

3.酒を加える。
少量で構いませんが、この酒は臭み取りが目的じゃなくて、酒の旨みを足すためです。なので、安物でいいので純米酒を入れてください。料理酒だったら入れない方がいいです。

4.葉もの野菜以外を入れて煮る。

アクが出てくるのでとります。

5.鰯にだいたい火が通ったら葉もの野菜を入れて煮る。

チンゲン菜もプチヴェールもすぐに火が通ります。煮えたとこから食べる。




お酒を飲んでから、〆にご飯や麺を食べることしないのですが(飲みながら食べるはある)、このあさりと鰯の出汁を最後まで味わうには、やはり雑炊?

ごはんが煮えたら、溶き玉子と三つ葉を落とします。香り付けにしょうゆを数滴垂らしていただきます。

美味しいか美味しくないかなんて言う必要ないですね...


関連記事 
あさり出汁のとり方
・あさり出汁 ~ 簡単な魚系万能スープ

・魚の臭みを取る方法③ ~ 鰯のつみれ
・魚は生臭い? ~ 臭み取りの方法
・たて塩(準備中、未掲載)

・IH調理可能な土鍋 ~ 遠赤外線効果でおいしく
・卓上IH電磁調理器 ~ 火を使わないから安心 


Tips1
小さいのは尾っぽの方から一気に下した方がやりやすいです。ぺティナイフなどで上下に動かしながら、平行を保って切り進めれば、いわしだって三枚にできます。


もし、初めて挑戦するなら、バットに1%くらいの塩水を用意し、バットを下から氷で冷やしておきます。1匹ずつ下しながら、冷やしている塩水に入れていけば、ゆっくりとできます。全部下せたらペーパーで水分をきれいに拭き取れば大丈夫。

氷は塩水の中に入れないように。水だけが鰯に付いて、身が傷んでいきます。塩水だと臭み取りにもなるので大丈夫ですが、長い時間はいけません。

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