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鰯のつみれ鍋 ~ 鰯の生臭さをとる [鍋]

でつみれを作って鍋にします。つみれは自分で作ると鰯のおいしさがぜんぜん違います。


鰯というと生臭いってイメージが強い。確かに何もしなければ生臭くて食べられません。
でも、つみれはやはり鰯じゃないとおいしくない。アジやサンマでもつみれはできますが、つみれは鰯です。

  <材料>
  • チンゲン菜
  • プチヴェール
  • 大根
  • しめじ
  • 豆腐
  • 長ねぎ
  • 昆布
  • あさり出汁
  <つみれの材料>
  • 長ねぎ
  • 生姜
  • 味噌
  • 片栗粉


  <雑炊の材料>
  • ごはん
  • 玉子
  • 三つ葉
  • しょうゆ(香り付け)

鍋材料の野菜は何を入れるかって決まりはなく、白菜がなければチンゲン菜やプチヴェールだっておいしく作れます。チンゲン菜の旬は秋から冬ですが、年中安く売っている便利な野菜です。

  <下ごしらえ(鍋)>
  • あさり出汁をとる。
  • 昆布を水に浸しておく。
  • 野菜を食べやすい大きさに切る。
  • 豆腐を水切りして適当な大きさに切る。
  • 長ねぎを斜めの薄切りにする。
  • しめじを小房に分ける。
あさり出汁はあさりを弱火で30分程度煮出して濾したものです。無しでも昆布だけで十分出汁は出ます。あとは鰯と野菜からすばらしい出汁がでてきます。

あさり出汁を使えば、塩やしょうゆなど何も調味料加えなくても、おいしい鍋になります。煮詰まって濃くなるなんてこともありません。

「鍋つゆの素」なんて使うの止めましょう。味が濃すぎて煮詰まって、水を足してるなんてしてませんか? 鍋は煮ていくうちに出汁が出てきておいしくなるものです。最初から味が付いていて、煮ていくうちに濃くなって薄めるなんて反対のことしてる。 


  <下ごしらえ(つみれ)>
  • 長ねぎをみじん切りにする。
  • 生姜をすりおろす。
  • 鰯を三枚に下ろして皮をとる。

つみれから作るつみれ鍋はけっこう大変です。でも、それだけの価値は十分にあります。

<つみれの作り方>
1.鰯のうろこを包丁でこすり取る。

真いわしです。ほんとは背黒(かたくち)いわしの方がおいしい。でも、小さいのたくさん捌くのって大変で、ついつい真いわしにしてしまいます。真いわしも12匹もいたら大変です。

鰯だからってバカにすると、うろこがあります。きちんと取り除かないと、下すときに非常にじゃまになります。
ぺティナイフで垂直に立てて、尾の方から頭の方へ優しくこすります。特に見えにくい腹側にたくさんうろこが付いています。

うろこを取ったら水で洗って水分を拭き取る。
魚を長く水に漬けないようにすること。特に青魚は水で身が変色、傷みにつながります。

2.頭を落としてお腹を斜めに少し切り、内蔵を手で取り出す。

鰯を12匹も一人で下ろしながら写真撮るの無理でした。

魚を下すときに一番大切なことは、血を身に回さないこと。血を身に付けると、どんどん血が中へ浸透していきます。血は生臭みの元です。 

の数が多くて大変ですが、手早く三枚まで下ろしてしまいます。Tips1
鰯は大名おろしでスパスパ切っていく。手開きの方法もありますが、鰯のつみれと鰯のトマトソースパスタを同時に作ったため、全部包丁で下しました。

腹骨は包丁ですき取りますが、多少残ったままでかまいません。包丁でたたくし、鰯の腹骨はやわらかいので食べられます。

3.鰯の皮を外す。
頭側から手で一気にめくります。手開きすると身が崩れていてやりにくいのではないでしょうか。小さくても包丁で三枚にしてればきれいにできます。

4.包丁でたたく。


5.たたいた鰯をボールにいれ、ねぎのみじん切りと卸した生姜を混ぜる。


6.酒と味噌を混ぜて少し粘るまで練る。

この酒と味噌が鰯の臭み取りになります。いずれも少量でOK。

7.片栗粉を混ぜる。

片栗粉の量が多ければ、まとまりやすいですが硬くなります。少ないと鍋で煮ているときにバラバラになります。

真いわし8匹で片栗粉大さじ1位入れましたが、自分の目と手の感触で量をつかむことが大切です。鰯の大きさによって変わってきます。

8.つみれサーバーに盛る。

ボールに入れたまま、鍋を煮るときスプーンですくい落としてもかまいませんが、こんな道具を持っていると便利です。


<作り方(鍋)>
1.昆布を入れた水を火にかけ、沸騰する前に昆布を外す。


2.あさり出汁を加えて沸かす。

あさり出汁だけだと、あさりのエキスが濃すぎます。昆布出汁と半々でもとてもおいしい鍋つゆになります。


アクが出てくるのでとります。

3.酒を加える。
少量で構いませんが、この酒は臭み取りが目的じゃなくて、酒の旨みを足すためです。なので、安物でいいので純米酒を入れてください。料理酒だったら入れない方がいいです。

4.葉もの野菜以外を入れて煮る。

アクが出てくるのでとります。

5.鰯にだいたい火が通ったら葉もの野菜を入れて煮る。

チンゲン菜もプチヴェールもすぐに火が通ります。煮えたとこから食べる。




お酒を飲んでから、〆にご飯や麺を食べることしないのですが(飲みながら食べるはある)、このあさりと鰯の出汁を最後まで味わうには、やはり雑炊?

ごはんが煮えたら、溶き玉子と三つ葉を落とします。香り付けにしょうゆを数滴垂らしていただきます。

美味しいか美味しくないかなんて言う必要ないですね...


関連記事 
あさり出汁のとり方
・あさり出汁 ~ 簡単な魚系万能スープ

・魚の臭みを取る方法③ ~ 鰯のつみれ
・魚は生臭い? ~ 臭み取りの方法
・たて塩(準備中、未掲載)

・IH調理可能な土鍋 ~ 遠赤外線効果でおいしく
・卓上IH電磁調理器 ~ 火を使わないから安心 


Tips1
小さいのは尾っぽの方から一気に下した方がやりやすいです。ぺティナイフなどで上下に動かしながら、平行を保って切り進めれば、いわしだって三枚にできます。


もし、初めて挑戦するなら、バットに1%くらいの塩水を用意し、バットを下から氷で冷やしておきます。1匹ずつ下しながら、冷やしている塩水に入れていけば、ゆっくりとできます。全部下せたらペーパーで水分をきれいに拭き取れば大丈夫。

氷は塩水の中に入れないように。水だけが鰯に付いて、身が傷んでいきます。塩水だと臭み取りにもなるので大丈夫ですが、長い時間はいけません。

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すき焼き ~ お肉をやわらかく [鍋]

すき焼きのおいしさはお肉がやわらかいこと。焼き過ぎ、煮え過ぎのお肉は硬くてまずい。


牛肉はめったに食べないのですが、食べるんだったら思いっきり食べる。

薄いお肉だけど脂がたっぷりの、見ただけでお腹が一杯。
牛肉は高くて、お正月とかしか食べられない。アメリカ産やオーストラリア産で、少しは安価なものも売ってますが、牛肉自体をおいしく食べたいなら、国産の脂がたっぷり入ったのがいいですね。


たまにしかない贅沢、お酒もおいしいものを。

ほんとのビールです。1杯目は黒。
1分もしないうちに無くなった...
ビールは久しぶりなのにあっという間。


なんて良い香りがするんだろう!
ゆっくり飲む。3分は愉しめたかな...

すき焼きの材料を見ているだけでビールが飲めた。

<すき焼き ~ お肉をやわらかく>

 <材料>
  • 牛肉・・・お金の許す限り
  • 長ねぎ
  • 焼き豆腐
  • 春菊
  • 糸こんにゃく(しらたき)
  • エリンギ
  • じゃがいも
  • 牛脂
  • 溶き玉子
  • 砂糖
  • しょうゆ
  • 日本酒
分量はすべて食べたいだけ、あるだけ。
じゃがいもはふつう入れないでしょうが、翌日の弁当に入れるためです。
お肉以外の材料は好きなもので。春菊苦手なら白菜や小松菜など何でもOK、玉ねぎだっていいと思います。エリンギも椎茸や舞茸、しめじ、えのきなど。お肉がメインなので他のは適当に。

煮る方のすき焼きでも、割り下なんて要りません。
砂糖、しょうゆ、酒があればあとは材料から良い味が出てきます。
溶き玉子と砂糖としょうゆ

お肉が少ししかないなら、牛脂をたくさん
用意します。牛脂を一緒にきのこ類をいろいろ入れて煮込めば、ボリュームは膨らませます。牛脂は売ってなくて、牛肉買えばただでもらえます。Tips2

最初のうちは国産の上等な?お肉を食べ、途中からアメリカ産の肩ロースあたりを、ささっと煮て食べさせるなんてのも。子供が何人もいたら大変ですね。
良いお肉から安いお肉に移ったら、素人でも分かって文句が出る? いえ、お肉はやわらかさが一番のおいしさなんですよ。火を通し過ぎずに食べればおいしんです。


 <下ごしらえ>
 私はお酒がメインですので、一番最初で一番大切な下ごしらえ。

ワインのプロの方からのコメントは控えてください(笑)。このワインは2年前に買ったものですが、2年間、安物のワインセラーに入れといたものです。2002年ですので8年熟成。もう1本あるのですが、それは2012年にあけるつもり。(Tips1ワインの話)

コルクを抜く。

コルクを抜いたらそのまま30分くらい口をあけておきます。


でも、待てないのでひと口。
...すき焼きなんて要らないかも。

  • お肉を食べやすい大きさに切る。
  • 春菊を水で洗ってしばらく水に浸けてしゃきっとさせ、葉だけを摘み取る。
  • 長ねぎは斜めの1cmくらいに切る。
  • 糸こんにゃくを下茹でしてアクを抜き、食べやすい長さに切る。
  • 焼き豆腐を好みの大きさに切る。
  • じゃがいもの皮を剥いて、1cmくらいの厚さに切る。
春菊の葉を摘み取ったら茎が残ります。茎は捨てないで、きんぴらにしましょう。油揚げや厚揚げ、お肉と炒め煮にすればおいしく食べられます。

<作りかた(食べ方)>
関西風と関東風の両方のいいとこ取りをします。

1.鉄鍋を熱する。


2.鍋が温まったら牛脂をのせて溶かす。

3.牛肉を焼く。

肉が薄い~、すぐ焼けちゃう。

4.砂糖を振り掛ける。

本当は薄く降り積もるように全体にかけるのですが、肉が薄くて焼けちゃうから、急いでかけたので、塊でどさっとのった。

5.しょうゆをかける。

しょうゆが焼ける香りがふわぁーっ!

6.溶き玉子に付けて食べる。

砂糖としょうゆの量はちょうどよかったかな? 食べたら分かります。間違ってたら第2弾を調節すればいいです。

3~6を繰り返します。







お肉を食べたいだけ繰り返します。ポイントは砂糖が多目です。日本人は砂糖としょうゆの匂いを一番旨そうと感じます。

牛肉は焼き過ぎ厳禁。表面だけサッと焼けたらすぐ食べる。お肉が赤いままでも大丈夫。薄い肉なら要注意です。

お肉のおいしさはやわらかさが一番。


7.鍋に材料をのせる。

肉汁です。これがおいしいすき焼きの素。割り下なんて余計なもの必要ありません。

8.酒を少量降り注ぎ、煮る。

白菜入れるなら、牛肉はここでは入れないで、酒も後からにして、白菜を蒸し焼きにします。白菜から出た水分で材料を煮ます。

野菜ときのこを蒸し焼きにして水分を出させます。水分は蓋をして弱火で加熱してやれば出てきます。

水分の多い白菜を入れなかったので、材料を全部入れて、酒を振りかけ、砂糖としょうゆを足して、蓋して弱火で煮ました。


味を見て砂糖としょうゆで調節する。

お肉をやわらかく食べるには?

お酒はお肉に振りかける。酒には肉をやわらかくする効果があります。タンパク質を硬くさせない。
みりんはダメです。みりんは反対に硬くする。よく、料理でみりんは最後に垂らすのはそのためもあります。

他に、お肉をやわらかく食べる方法は、関東風の煮るすき焼きなら、パイナップルを一切れ、お肉の下に入れたり、お肉を煮る前に酒振っておいたり、工夫が必要です。
すき焼きにパイン? パイン煮込みじゃないので、お肉を食べてもパインの味はしません。パインにはお肉をやわらかくする成分があります。キウイ、りんご、大根などにもある。

お肉のおいしい食べ方。やわらかく食べる。火を通し過ぎないのが一番ですが、何かひとつでも、硬くさせない工夫をしてみてください。何もしないのとは大違い。
玉ねぎのすりおろしや大根おろしにお肉を漬けておいて、すき焼きに一緒に入れるという手もあります。


お酒がメインで料理はお酒を愉しみ飲むためのもの。
煮たすき焼きはほとんど食べず、お弁当行きになりました。たっぷりあったので2日分。
時間が経ったお弁当でもお肉はやわらかく、おいしく食べられた。お弁当なので火は完全に通してあります。それでもお肉はやわらかい。お酒のおかげです。お酒は魔法の調味料。

すき焼きが煮える匂いだけでワインを1本飲んでしまった。お肉を少し摘んだだけです。
翌日というか、その日はお仕事でしたので、1日中マスクをしてました(笑)。


関連記事 
・肉をやわらかくするには① ~ たたく
・卓上IH電磁調理器 ~ 火を使わないから安心
・錆びない鉄フライパン ~ リバーライト極



ビールはグラスで飲みましょう。缶のままじゃ香りを愉しめません。これはほんとです。
アルミ缶の金属の臭い嗅ぎながら飲んでおいしい?

・ビールグラス ~ お酒を愉しむ




Tips1
ワインのラベルには造られた年が書かれています。2002なら2002年。書いてないのは複数の年のものをブレンドしてあります。
お店に並んでいるワインは、だいたい年末から年明けにかけて、次の年のものに切り替わります。

私なりのワインの飲み方ですので、ソムリエさんは読まないでほしいのですが、安価なワイン、テーブルワインは買って来たらすぐ飲みますけど、何千円もするようなのは置いときます。
常温ではいけないので、安物のワインセラーに入れて、半年とか1年、2年。
小さなもので白ワイン、日本酒、焼酎も入れているので14度の設定です。

お酒は高い温度では劣化してしまいます。ワインセラーがなければ冷蔵庫で保管しましょう。冷蔵庫では温度が低すぎる? 25度や30度の室温にさらすよりはいい。
赤ワインなら冷蔵庫から出して、常温にしばらく置いて、適温になるのを待ってから飲めばいいだけです。

お店で複数の年のワインがあったら、すぐ飲むなら、迷わず古い年のを買いましょう。何千円もするワインなら特に。
ワインは熟成しておいしくなります。スーパーで売っているものでも、3千円くらいのでも、きちんと保管しておけばおいしくなります。
でも、スーパーだと夏とかなら温度が高くて、いくら冷房が入っていても20度以上でしょう。ねらい目のワインがあったら、年明けの今、1月、年号が変わるのを見ます。変わったら新しい方を買って、自分のうちで保管します。冬なら高い温度にさらされていません。
何年待つかはあなた次第です。

熟成させても味が変わらないものもあります。そういうのは熟成しないというより、年を追うごとに劣化していっている。酸化防止剤無添加・・・

日本酒も同じ。
ふなぐちもきちんと保管すれば、味の変化が楽しめます。

・さばの煮付け ~ 槽口酒(ふなくちしゅ)と

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Tips2
牛脂を使えば豚挽肉、合いびきの挽肉でも牛肉の味にできます。豚挽肉で作ったハンバーグを、サラダ油やオリーブオイルの代わりに、牛脂をたっぷり溶かして焼きます。牛肉の味に変身。
もっと牛の味にしたければ、牛脂を刻んで挽肉の中に仕込みます。ハンバーグをカットしたとき、肉汁があふれ出します。冷凍や売ってるハンバーグはみんなそうしてある。安物ならラードやサラダ油を仕込んであるはず。

私はもう年代的にそういうのはお腹が受け付けません。若い人やこってり好き、脂好きの人にお勧め。

また、安物のステーキ肉でも牛脂を使えば変身させられます。アメリカ産、オーストラリア産とかでも。
所々に包丁を突き刺して穴をあけます。あけた所に牛脂をちぎって突っ込むのです。
牛脂は溶けるので焼いちゃえば、仕込んであるなんてバレません。子供なら絶対騙せる!
この黒毛和牛のステーキおいしいよ!ってきっと言ってくれる。

応用してヒレ肉、もも肉など脂が少ない部位を調理する時に、うまく活用すればおいしくなります。

これももう食べられない。牛肉自体あまり好きじゃなくなりました。ヒレやももをさっぱり食べるのならいける。

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