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オクラとミニトマトの煮びたし ~ 余らしたら煮てしまう [野菜]

煮びたしにはいろいろありますけれど、夏の野菜、オクラとミニトマトでもおいしくできます。


「煮びたし」は、”煮て”、”浸す”。
おいしい「煮びたし」は野菜の香り、甘み、食感が生きていて、ほんのりとお出汁が染み込んだもの。

煮びたしとういと、茄子や冬瓜が思い浮かびます。茄子、冬瓜にかつおと昆布の上品なお出汁が染み込んで、口に含むと香り、甘みがいっぱいに広がります。

でも、こんな料理、出汁をとるのは面倒だし、メインじゃない副菜に手間隙かけて作ったところで、おいしいって言ってもらえるかどうか、もっと言えば、食べてもらえるかどうかも分からない。。。

夏によく買ってくる野菜、オクラとミニトマト。余らしてしまったらどうしてますか。
煮てしまえばまた違ったおいしさになります。

  <材料>
  • オクラ
  • ミニトマト
  • しょうゆ
  • みりん



本来は出汁で煮ます。
でも、煮びたしは野菜の香り、甘み、食感が生きていればそれでおいしいもの。出汁じゃなくても大丈夫。

  <下ごしらえ>
  • ミニトマトのヘタをとる。
  • オクラのがくを削り取る。
オクラは畑から取ってきたような新鮮なものなら、がくとうぶげが痛い。スーパーで買ってくるものなら、もう、うぶげはちくちく感じないでしょう。痛ければ塩で板ずりして取り除きます。
がくだけぺティナイフかピーラーで削り取ります。がくの下で切り落としてしまう必要はありません。


<作り方>
1.水、しょうゆ、酒、みりんを鍋に入れて沸かす。

2.ミニトマトを入れ再び沸いたら、オクラを入れる。



ミニトマトは火を通さなくても食べられるので、”煮る”のが目的ではありません。皮がはじけたら火を止めます。

オクラは加熱し過ぎると柔らかくなりすぎ、色も悪くなります。オクラの香り、食感もなくなる。1分は煮すぎで、時間で測るのではなくて、色を見て判断するとよいです。きれいな緑色に変化して、「もうこれ以上煮ないで~」って言ってきた時火を止めます。

ミニトマトとオクラの2つを一緒に煮るなら、先にトマトで少し間をおいてオクラです。

3.ボールに移して氷水で冷やす。

この冷やされる過程で味が染み込んでいきます。氷水で冷やすのは、オクラの色が悪くならないよう、急速に冷やしたいから。

冷めたら食べるか、冷蔵庫で保存。


前菜程度にはなります。出し汁で煮た「煮びたし」なら、かつお節を振りかけるとおいしく食べられます。


もっと、ちゃんとした煮びたしを作りたい方はネット検索すればいくらでも出てきます。

オクラ トマト 煮びたし - Google 検索

料理に決まりなんてありませんが、煮びたしと煮物の違い、煮びたしに向く野菜は、

煮びたし - Wikipedia

私には冬瓜は「煮びたし」に思えます。大根も、もっと言えばおでんも一種の煮びたしじゃないでしょうか。どれも、火を止めて冷まさない限りおいしくなりません。
長い時間煮るかどうかの違いで見れば、「煮物」になります。

トマトは洋風、和風どちらの「煮びたし」にもおいしく食べられます。トマトは「煮物」にすると、トマト自身が出汁になってしまいます。
トマト自体を食べたいなら加熱は短時間です。トマトのおでんは何とも言えない複雑な味わいになります。フルーツのような風味なのに、出汁が染み込んだ果実?


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冷やし中華① ~ ねぎ油で麺をおいしくする [ラーメン]

冷やし中華、キリッと冷たく冷やした麺に酸味の利いたタレが絡まり、さっぱり、おいしく食べられる。


冷やし中華(冷やしラーメン)が食べたいと思ったら、まず、何を連想するか?
ほとんどの人は「タレ」じゃないでしょうか。酸っぱいしょうゆ味、ごまダレ、ピリ辛ダレ...。
冷やし中華と言って、どんな麺にしようかな、なんて考える人はいませんね。

パスタは麺を食べる料理。冷やし中華も同じ。おいしい麺があってこそ、タレの味が生きてくるもの。
むしろ、冷やし中華のタレはドレッシングでしかありません。酢醤油に油、それだけじゃ濃すぎるから、スープ(出汁)で薄めてやるだけで、簡単にできてしまいます。

反対に麺は茹でて水でしめたらそれで終わり? 確かにそうですけど、ちょっとしたことで格段においしい麺料理、冷やし中華に変身させられる。


過去に「中華大辞典」というサイトがありました。プロの技術を惜しみなく掲載してくださり、たいへん参考になりました。もう閉鎖されたようで残念です。

この記事は「中華大辞典」のレシピを再現、アレンジしています。


・冷やし中華① ~ ねぎ油で麺をおいしくする

タレがかかってないように見えるけれど、これは麺自体ねぎ油の風味が付いているから、必要最小限なだけ。麺以外は何でもいいし、おまけです。

  <材料>
  • 中華麺
  • 長ねぎの青いところ
  • サラダ油
  • きゅうり
  • ミニトマト
  • 玉子
  • 煮豚(焼き豚)
  • 砂糖
  • 醤油
  • ごま油
  • 中華スープ
  • 氷水

煮豚を作るのが面倒なら買ってくるか、ハムで代用できます。
野菜もレタスやセロリ、茹でキャベツでもかまいません。サラダに使える材料なら何でもOK。それぞれ適した下ごしらえをすればいいだけ。

ただ、ねぎ油を作るのに、長ねぎの青いところだけは必要です。小ねぎ、万能ねぎなどの青いところでも構いません。


  <下ごしらえ>
  • 煮豚を切る。
  • きゅうりの種を取り、塩で臭みを抜いたら氷水でしめておく。
  • ミニトマトを食べやすく切り、塩で臭みを抜く。
  • 長ねぎの青いところをぶつ切りにする。

安もののアメリカ産の肩ロース肉で作った煮豚。こんなに大量にあるのに、材料費だけなら4、500円。自分で作れば思う存分食べられます。


端っこや切れ端はチャーハンや炒め物、煮物に。


きゅうりは食べやすいよう、好きに切ればいいんですが、まず、縦に切って状態を見ます。種が多く出ていたらきゅうり臭くなるので取り除きます。
どうするか迷ったら、少し食べてみれば分かります。出来上がりの冷やし中華を想像して、きゅうりが主張しすぎにならないか、勘で判断。


スプーンの柄を使うと簡単。


斜めに薄くスライス。マッチ棒のように縦千切りしても構いません。


きゅうりに塩を少し。水分が出てきたら拭き取る。


シャキッとしたきゅうりにしたければ氷水でしめてから、水分をよく拭き取っておきます。

きゅうりにここまで?

麺料理、冷やし中華の風味を邪魔しないよう、ここまでしただけ。面倒なら全て省略可。きゅうり切ってて「きゅうり臭い」と感じたら何か下ごしらえが必要です。

きゅうりの種を取り除いた場合は、塩で臭みを抜く作業はふつう要りません。
新鮮なきゅうり、蘇生したきゅうりなら、氷水でしめる作業はふつう要りません。


これはミニトマトですので、そのままでおいしいから、ほんとは塩で臭み抜きなんて不要。きゅうりと同じ理由でするだけ。

しかし、きちんと下ごしらえしたトマトは、たとえ大量生産の安物であっても、甘くフルーツのようになります。


塩をしたらざるにのせるかペーパーにのせて、出てくる水分を吸わせます。



ねぎはぶつ切りにしておきます。


<作り方>
1.ねぎ油を作る。

冷たいフライパンにサラダ油を引いて、ぶつ切りにしたねぎを入れ、弱火でじっくり焼きます。
ジュージュー言って、ねぎの良い香りがしてくるまでずっとがまん。待ち遠しくて、決して火を強めないこと。

ニンニクオイルを作るように、ねぎ油もフライパン、油は冷たいうちからじっくり加熱します。出汁、スープも同じでおいしいエキスを抽出するには水からです。


できあがりの目安は、良い香りがしてきたかどうか。ねぎ油だけ味見してもおいしくありません。焦がすと苦くなるので、満足いく香りがしないのに、焦げそうになったら火を消して、またつける。
ねぎの生っぽさがなくなったかどうかで判断するのもよいです。

ねぎ油が抽出できたら、粗熱を取って冷蔵庫で冷やしておきます。ねぎはもう要らないので捨てます。

2.タレを作る。

全ての材料を混ぜ合わせます。
砂糖、酢、醤油、ごま油、中華スープ。

中華スープはウエイパーや鶏がらスープを水で溶いたもの、あるいは、茹で鶏、茹で豚の茹で汁、はたまた、野菜炒めを作った後にフライパンに残った水分、炒め物の残った油に水を入れて沸かしたものなど、どんなエキスでもできます。「スープ」なんてそんなものです。

分量は適当。じゃあ、不親切?
中華”風”のドレッシングをスープで薄めたものと思えば簡単ですが、砂糖を多めにしないとおいしくなりません。

三杯酢を想像してみてください。酢の物に使う「タレ」。
砂糖と酢が同量なら、冷やし中華には酸っぱすぎます。酢より砂糖の量のほうが多い。


混ぜた調味料はそのままだと酢がとがっています。火にかけて一度沸かしておく。
沸騰したら火を止め冷やします。

作り置きするなら、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存。すぐ使うなら氷で冷やす。

3.薄焼き卵を作る。

玉子を溶いたら塩少しと、隠し味に砂糖も少し。砂糖があるとないでは、甘くない薄焼き玉子でも、おいしさは段違い。ほんのひとつまみ入れます。


薄くないけど、細く切っちゃえば分かりません。

その場で作った薄焼き玉子は旨い。

4.お湯を沸かし、麺をほぐして茹でる。

冷やし中華なら麺は太目がおいしい。パラパラとほぐし、ちぢれが好きなら、手でギュっと揉みます。


麺はねぎの青いところを入れて茹でると、ねぎのさやわかな風味がつきます。気休めじゃなくて、即席ラーメンなんかでも、これをすればおいしくなります。

5.茹で上がった麺を氷水でしめてざるにのせ、水分を拭き取る。


6.麺をボールに移し、ねぎ油を絡める。




7.麺と具材を盛りつけ、タレをかけたら完成。


5.と6.を丁寧にすれば、こんな冷やし中華弁当でも、麺がくっつくことなくおいしく食べられます。

タレは別に持って行って、食べる時にかけます。熱い夏なら冷蔵庫で保管できる環境が必要です。


この冷やし中華はさっぱりしたタレの味よりも、麺のおいしさが際立ちます。ひとつひとつの工程をきちんとしていけば、全部の材料がおいしく、お店の冷やし中華に負けません。


他の冷やし中華
・冷やし中華②ゴマだれ ~ 茹で鶏のスープでタレをおいしくする
関連記事
・棒々鶏(蒸し鶏)(編集中、未掲載)
・棒々鶏(茹で鶏)
・ラーメン ~ ある中華料理屋の片隅で
・豚バラ肉でチャーシュー ~ たこ糸で巻いて
・自家製煮豚でチャーシュー麺
・簡単放置焼豚
・おいしい味噌ラーメンを作る ~ その1
・チャーハン上手は料理上手?


・トマトとセロリのスパゲティ(トマトの下ごしらえの記事)

・野菜の保存の仕方③ ~ きゅうり(きゅうりの蘇生、保存の仕方の記事)


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ラーメン ~ ある中華料理屋の片隅で [ラーメン]

ラーメンは麺を美味しく食べる料理。しょうゆラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメン、坦々麺につけ麺、いろんなラーメンがある。

ラーメン全部をゼロから作るのは大変。同じ材料を使っても何十通りもの作り方で、出来上がるラーメンはまったくの別物になる。
納得のいくラーメンを作るには、素人では何年も何十年もかかり、極めるのは無理。ラーメン屋さんでも完璧なラーメンは作れない。たとえ美味しいラーメンが出来上がったとしても、「もっと」美味しいのが出来るんじゃないかと思うと、完璧なものなんて無いことが分かる。


うどんを茹で、氷水でしめてざるにのせ、そのまますする。うどんのコシ、小麦の香り、するっとのど越しを愉しむもよし、噛むほどに食感と、うどんの香りを愉しむもよし。

そばを茹で、氷水でしめてざるにのせ、そのまま、まんまをすする。そばのコシ、そばの香りがたまらなく旨い。

パスタを1%の塩でアルデンテに茹で、ニンニクをオリーブオイルでじっくり炒めたもので和える。パスタのコシ、絶妙の塩加減、ニンニクのほどよい香り、シンプル・イズ・ザ・ベスト。ニンニクスパゲティ、これほどシンプルで安上がりなのに、幸せを感じられる麺は無い。

ラーメンを茹で、氷水でしめてざるにのせ、そのまま麺だけをすする。ラーメンは麺だけじゃあまり美味しいと感じることができない。ラーメンは麺とスープが一体となって美味しくなる。


・ラーメン ~ ある中華料理屋の片隅で


夜も遅く、店が閉店の時間になろうとする頃、厨房の鍋の前で店員が麺をすすっていた。麺を箸で摘んでは鍋に入れ、2、3回転させ麺を小鉢に移し、ほんの少し間をおいてからするするとすすっていた。

あれはラーメンなのか、つけ麺なのか?

想像してみる。

鍋の中にはスープが入っているはず。でも、ラーメン屋によくある寸胴鍋じゃなく、炒め物に使うような中華鍋だから、煮出したスープじゃない。何かの茹で汁だろう。もしくは炒めもので鍋に残ったエキスをお湯でのばしたものか。

すくった麺を小鉢に入れて、一瞬、間をおいてからすすっているから、きっと、タレが入っているに違いない。
しょうゆ、味噌、酢醤油、ゴマダレ、塩ダレ、煮豚の煮汁...なんなのかは分からないけど、何かのタレなはず。

店員は堅実そうな中国人。「まかない」は余ったもの、残り物、切れ端を活用して作るもの。飲食店の経営者なら、ふつうの主婦の何十倍も、食材の活用の仕方を知っている。それに、その場で今あるもので美味しいものを作る方法を、考えることができる。

店員は旨そうにラーメンを勢いよくすすっていた。あれこそ即席ラーメンだ。


関連記事
・冷やし中華① ~ ねぎ油で麺をおいしくする
・冷やし中華②ゴマだれ ~ 茹で鶏のスープでタレをおいしくする
・豚バラ肉でチャーシュー ~ たこ糸で巻いて
・おいしい味噌ラーメンを作る ~ その1
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・肉ニラそば
・即席土鍋麺 ~ カップ麺の食べ方


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生落花生 ~ 殻ごと焼く・茹でる [野菜]

生の落花生はとても良い香りがします。殻を擦り合わせると、香ばしくてそのまま殻ごと食べてみたい気分になる。


落花生は野菜で豆。枝豆と同じで実だけ食べ、未熟な実は夏に採り、夏を越して秋になれば豆となって収穫されます。

落花生の本来の収穫時期は秋。枝豆も大豆として収穫できるのは秋も深まり、冬の匂いがしてきた頃。
落花生も未熟なうちに採って茹でて食べると、夏ならビールのアテに最高です。8月の中旬頃からスーパーでも手に入ります。

こうしてネットに入れられ、少し湿った状態で売っていると思います。
生落花生は未熟なうちは「茹でる」、熟したものは「焼く」のがおいしい食べ方。
頑強な殻に守られた実は、生だとやわらかくて繊細で、ピンクの薄皮に包まれ、真っ白な色をしています。

このままでは食べられません。枝豆と同じでえぐい。バタピー、殻付きピーナッツなど、ふだんよく見る硬いものとは違います。ピーナッツも野菜なんだなぁって実感できる。

8月に生落花生を食べるには、未熟な実なので「茹でる」のがおいしい食べ方。
でも、完成品のバタピーや殻付きピーナッツを想像すると、どうしても殻ごと焼きたい(炒りたい)気分になります。
それに、茹でた生落花生はすぐに食べないとカビてしまいます。冷凍もできるけれど、おいしさは半減、せっかく生で手に入ったのにってことに。


・生落花生 ~ 殻ごと焼く・茹でる

すぐに食べきれる量だけ塩茹でして、あとはとりあえず焼いておくことにします。焼いとけば、バタピー、味噌ピー、揚げピー、ココアがけや黒糖がけピーナッツ、ピーナッツバター、ピーナッツ豆腐などなど、色んなものに加工できます。

茹でる方と焼くほうの落花生を選別しておきます。

こっちは茹でる方。焼く方はできるだけ均一に火を通したいので粒が大きいの。茹でるのは小さいのと、一人っ子の落花生。落花生は双子の2粒のがほとんどですが、中にはひと粒のがいます。


  <材料>
  • 生落花生

  <下ごしらえ>
  • 生落花生を擦り合わせるように水で洗って、泥やよごれを落とす。
  • 水気を切る。

スーパーなどで買ってきた生落花生は、もう洗ってありますが、まだ泥が付いているので、殻同士を擦り合わせるように水で洗います。

この時、香ばしいとてもよい香りがプーンと漂います。このまま食べてしまいたいって思うはず。でも、生では食べられません。

生の落花生は水分を多く含んでいるので、保存はききません。常温で長く置いたらカビます。すぐに全部食べないにしても、買って来たらできるだけ早く、茹でるなり焼くなり一時加工をしておいたほうがいいです。


洗ったら水気を切る。


【茹で落花生】
<作り方>
1.お湯を沸かす。

2.塩を適量入れて生落花生を茹でる。

あまり火が強いと拭きこぼれます。弱火から中火の間くらいで40分茹でます。
圧力鍋なら2、3分だそうです。

3.火を止めて茹で汁に入れたまま冷ます。


4.冷めたら水気を切る。

このまま食べられますが、私、個人的には枝豆と同じで、冷蔵庫で冷やしたほうがおいしいと思います。
塩味は付いているのでこのまま食べますが、足りなければ塩をちょんと付けて食べる。


殻を割ると(剥くと)茹で汁が殻の中に入っています。室温では保存できないので、すぐに食べきれないなら、冷蔵、冷凍する必要があります。冷蔵なら数日、1日か2日で食べきること。

でも、

食べだしたら止まらないに違いありません。

枝豆とはまた違った独特の香ばしい風味がたまりません。もっと欲しいって言うよ!

もし、食べ切れなかったら、冷凍もありですが、殻から実だけ取り出して、サラダの具材、オーブントースターで軽く焼いてバター、しょうゆなどで味付けしたり、煮物の具材にするのもいいですよ。


【焼き落花生】
<作り方>
1.オーブンを160度に予熱する。


2.生の落花生を天板に並べて35分焼く。

オーブンは下火がありません。焼いている途中にひっくり返す作業が要ります。面倒なら銅板があると便利です。天板に銅板を引いてクッキングシートをひく。


落花生の量、オーブンの能力で温度と加熱時間は変わってきます。でも、このロースト落花生はこのままでは食べないので、生焼けでも構わない。

3.粗熱をとる。

殻が焼けてこんがりと香ばしい香りが漂います。


<茹でた実と焼いた実の比較>

左が焼いた実、右が茹でた実。
このまま食べるなら、断然茹でた実がおいしいです。
焼いて食べるなら熟した実で、殻付きなら炭火で焼く。で、なければ殻から実を取り出して、フライパンで弱火でじっくり焼くのがおいしいです。

炭で焼くのはしたことがありません。遠火でじっくり焼くそうです。
フライパンで焼くなら、焦がさないように弱火でじっくり焼いて、仕上げにバターなり砂糖なり味付けをします。塩も最後にします。自分で作ったバタピーなんて、どんなに旨いことでしょう。


売っているバタピーとはまるで違い、黄色い実じゃなくて白い。食べるとコリコリはしてますが、やわらかい。落花生はやっぱり野菜です。大豆も同じですよ。

焼いた実も、殻を割ると水分を想像以上に含んでいるのが分かります。殻付きのまま乾燥させるのは難しいので、冷蔵、冷凍するか、殻から実を取り出してから保存します。

焼いた落花生はこの後どうするかまだ考えてませんが、ピーナッツバターなんて自分で作ったら感動できます。でも、そんなの食べたら売っているのが食べられなくなります。

どうしようか考えながら、殻ごと冷蔵庫に入れました。。。


<参考にしたサイトページ>
・eピーナッツ~千葉県特産落花生の産地直売サイト
落花生の栽培、落花生を使った料理のレシピ、加工品の販売サイト

・生殻付きピーナッツ焼き方ー飲食万歳ブログ
生の殻付きピーナッツをオーブンで焼く温度と時間を記事にされているブログ。

今回の焼く生落花生は、このブログ記事の温度と時間で、焼かせていただきました。

・落花生!-園芸相談センター
生落花生の食べ方の相談へのいろんな回答。


生落花生その後
・生落花生 ~ とりあえずバタピー...
・生キャラメルピーナツ ~ ピーナツバター?

松の実じゃなくたって
・ジェノベーゼ風スパゲティ ~ 胸焼けなしの後悔しないおいしさ
関連記事
・ピーナツバター ~ ウイスキーと
・黒糖カシューナッツ ~ 結晶化がポイント
・ローストナッツ ~ オーブントースターで変身!
・手作り干し葡萄 ~ オーブンで焼いて作る
・手作り干し葡萄その後 ~ ラム酒漬け


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枝豆のせいろ蒸し ~ 豆の甘みと食感を愉しむ [野菜]

せいろで蒸すと、食材は不思議と甘くなります。
枝豆に限らず、豆、他の野菜、お肉も調味料を使わず「甘み」を加えるのに一番良い方法は、蒸すこと。
蒸すとそのままでもおいしく、最低限の味付けだけで食べられるようになります。塩分や糖分を制限しないといけない人は、蒸し調理をすると良いです。


・枝豆のせいろ蒸し ~ 豆の甘みと食感を愉しむ

  <材料>
  • 枝豆
枝豆は枝つきが売っていたら、迷わず枝つきを買ってくること。ただ、日にちがたつと風味もおいしさも落ちていきます。見分けは難しいかもしれませんが、さやや葉の色、匂いを嗅いだり、根っこに付いた泥などを見ます。泥が付いていて乾燥してないこと。

買って帰ったらすぐに調理した方がいいですが、無理なら枝豆を枝からハサミで切り取っておきます。それもできないようなら、最低限、葉っぱだけ外しておきます。葉の方には枝豆は付いてないから、枝ごとハサミで切り落とすのが簡単かな。
葉は大根みたいに実の栄養と旨みを吸い取っちゃいます。

枝豆だけの枝についてない袋入りを買って来たら、もうすでに劣化が始まってるので、冷蔵庫で保存すること。


  <下ごしらえ>
  • 枝豆をハサミで枝から切り取る。
  • 枝豆を水で擦り合せるように洗って泥を落とす。
  • 水気を切った枝豆に塩をして10分くらいおく。

ボールやたらいに枝豆と水を入れて、枝豆同士でごしごし擦り、泥やゴミを落とします。何度か水を替えて繰り返す。
けっこうな量の泥が出てきて、完全に取り去ることはできず、何度もやってもきりがありません。3、4回もやれば十分。土の付いたものを食べることは良いことです。

よく、洗うときに塩をしてゴシゴシしますが、それは枝豆の産毛を取り去るためです。私は産毛は気にならないので、洗うときは水だけ。水でも枝豆同士でゴシゴシすれば、けっこう産毛も取れます。


水気を切ったら塩をします。塩の量は計ってないですが、かなり「強気」。こんなに振ったら塩辛いって思っても、この後調理すると、たいてい塩が足りない。
そうは言っても限度があるので、ちょっと多いなあって思うくらいでやめて、調理後、直接塩を振ればいいです。
手で混ぜて全体に塩を行き渡らせる。


<作り方>
1.お湯を沸かす。

2.せいろに枝豆を入れる。

枝豆は塩の作用で水分が出てくる。塩は溶け切らずに残っていますが、その塩は水で洗い流さず、そのまませいろに入れます。

3.枝豆を強火で5分~7分蒸す。
蒸し時間は枝豆の量と火力で違ってきます。
だいたいですが、5分だとコリコリとした食感が強く残せる。7分だとちょうど良い。


蒸している途中で、せいろの蓋をあけて食べて食感を確認します。熱々は味をあまり感じないので、その時は火の通りだけを見ます。

塩も蒸されてせいろや鍋にかなりな量こびり付きますが、塩だから洗えばきれいに落ちます。
せいろよりも口径が小さい鍋で蒸すと、塩がコンロに落ちます。蒸し板があるとどんな鍋でもできるので便利ですよ。コンロに水滴も垂れません。


4.蒸した枝豆をざるにのせて冷ます。必要なら塩をする。

ひとつ、ふたつ食べてみて、塩が足りなければ塩を振る。


5.冷蔵庫で冷やす。

枝豆の香りを愉しむには蒸してから粗熱が取れたくらいで食べる。青い香りがほんのり漂います。
枝豆は冷まして、さらに冷蔵庫で冷たく冷やしたほうが、私ははおいしいと思います。でも、冷やすと香りは無くなります。
室温で温めたワインの香りと、キリリと冷やしたワインの飲み口のどっちを取るかと同じ。どっちもおいしいですが、その時の気分や目的で変えと愉しいです。

せいろがなくても、もちろんアルミやステンレスの鍋、中華鍋でも蒸せます。加熱時間はほぼ同じ。
ただ、せいろは蓋の上から蒸気が逃げていきます。蒸し器などだと、蓋に上がった蒸気が冷め、水滴になって枝豆に垂れてきます。これを防ぐにはふきんや蒸し布で蓋をくるんで蒸します。火事が怖いし面倒だから、せいろは1個持っておくと良いと思います。


茹でるより断然おいしい。豆の甘みもコリコリとした食感も強く感じます。蒸し時間をほんの1分、何十秒変えるだけで出来上がりを調節できます。
それに、蒸すと甘みが増すので、塩の量が足りなくてもおいしく食べられます。


冷凍の枝豆を買って食べることはないですが、もし、妙に甘くておいしい冷凍枝豆を食べたら、『味の素』を疑ってください。化学調味料は「旨み」で、素材の「美味しさ」を化学の力で引き上げる力を持っています。

冷凍枝豆をおいしく食べる方法をお教えします。

->味の素をたっぷり振りかける。

味がもの足りないからって、塩をたくさん振ったら塩辛くなるだけ。味の素があれば、おいしくなります。


せいろ、味の素、どっちを選びますか?

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・枝豆の土鍋蒸し焼き ~ 青臭さを味わう
・枝豆せいろ蒸し ~ 来年までさようなら 
・せいろ蒸し枝豆
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・もやしと豚バラ肉のせいろ蒸し ~ 削り節とぽん酢で
・菜の花と鶏肉のせいろ蒸し ~ 味付けは梅干だけ
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