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干しぶどう① ~ くるみとレーズンのケーキ [甘いもの]

手作り干しぶどうでパウンドケーキを作る。原材料以外のすべてを手作りすると、ひとくち味わうごとに、作っていたときの過程、何を想いうかべていたのかが伝わってくる。

膨らまないパウンドケーキ。こんな下手なケーキを焼く人がいるのだろうか。膨らんでくれるように、メレンゲを一生懸命泡立てた。泡をつぶさないように、やさしく、しっかりと生地に混ぜた。焼けた直後は膨らんでいる。でも、縮んでしまった。

チリ産の葡萄、トンプソンシードレス、ラリーシードレス、ミッドナイトビューティーで作った干しぶどう。ラム酒に漬け過ぎたため酒臭くなってしまった。臭みを ”消す” ため、くるみをたっぷり入れて ”ゴマカス” ことにした。

でも、酒飲みであり、お酒を美味しく飲むためなら何でもする。酒の臭みは酒で消す。
くるみとレーズンのケーキにブランデーをたっぷり染み込ませる。それでぜったいに美味しくなる確信がある。


干しぶどうの臭みをごまかすため、ローストしたくるみを、半分すりつぶし、もう半分は細かくカットして生地に混ぜ込む。くるみの香りで臭みは消せる。

干しぶどうは細かく刻んで、3種類とも混ぜ込む。アルコールは焼くことでも飛んで、臭みは消せる。


そこから先はお菓子作りの技術の問題。生地の混ぜ方、卵の泡立ての仕方、温度、焼き時間、いろんなコトが折り重なって美味しいものができあがる。
ブランデーを染み込ませて、美味しいケーキに仕立てることはできる。でも、ひとくち、口に入れた瞬間の美味しさは味だけじゃない。味だけじゃ幸せになれない。


このケーキにもベーキングパウダーは入れなかった。インチキするのが嫌いだから。
膨らし粉を入れないと作れないのなら仕方ないけれど、無理に膨らませなくたっていいと思う。ペッタンコのパウンドケーキだって美味しければいい。


一切れ食べたら、

美味しい!

ブランデーのおかげ。ブランデーを染み込ませ、ラップして1日寝かせたら、美味しくなった。漬けすぎたラム酒漬けレーズンの臭みは消えていた。


お皿に2切れのせた。こんな何気ないもので、感動してもっと幸せな瞬間を味わいたい。

ケーキに火をつけてフランベしたくなった。
小鍋でブランデーを沸かして火をつける。メラメラと燃える炎を、お皿の上のケーキに垂らす。

せっかく作った美味しいケーキを、

また、ダメにしてしまった!


くるみとレーズンのケーキで、出会えた幸せは、ほんのひと切れだけだった...


このパウンドケーキは椎名眞知子著『焼き菓子教室』柴田書店刊をベースにアレンジしたものです。もちろんレシピの指示通りに作れば、本物は私のような下手なケーキにはなりません。

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お菓子作り、少しは上達したかも。






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