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チーズケーキ・ベイクドざくろとスフレストロベリー ~ 愛情が一番のスパイス [甘いもの]

チーズケーキ、素人でも簡単に作れる。って甘いことばに誘われて作る。。


煮物や煮付けと違って、スイーツは分量・配合を正確に、正しい手順で作らないと、おいしくないどころか食べられる形にもならない。しかし、そんなことばかり考えてたら何も始まらない。

煮物も分量と作り方を変えれば違ったおいしさになる。どうして分量や作り方を変えるかは、食べる時の気分や食べてもらう相手によって違うから。失敗して形にもならなかった食べ物でも、愛情をたくさんこめて作ったものに、嘘でも「美味しい」って言われたらうれしいもの。

私にとって食べてもらう相手は自分自身。食べる時、気分を盛り上げてくれるのがお酒。いかにお酒がおいしく飲めるかが愛情。

形にもならないスイーツが出来上がったら、、悲しいけれど愛情だけでお酒を飲む。今回もそうかな...
チーズケーキの作り方をネット検索すると様々なものが出てくる。ベイクド、レア、スフレ、ニューヨーク、濃厚、さっぱり、簡単、本格的などなど。

ベイクドチーズケーキにはざくろを、スフレチーズケーキにはいちごを入れよう。ざくろといちごの爽やかな香りが、濃厚なクリームチーズとバターの中に溶け込む(はず)。



<チーズケーキ・ベイクドざくろとスフレストロベリー ~ 愛情が一番のスパイス>

  <共通の材料>
  土台になるクッキー生地。2つのチーズケーキに半分ずつクッキー生地として使う。
  • 小麦粉 ・・・ 112g
  • 無塩バター ・・・ 56g
  • アーモンドダイス ・・・ 45g
  • グラニュー糖 ・・・ 32g
  • 塩 ・・・ ほんの少し
*小鳩ルミ著『おいしい!生地』文化出版局刊を参考にしています。工程は同じですが、材料、分量、出来上がり、そして愛情も別物です。
分量が中途半端なのは、その本が18cm丸型を利用されているのに対し、19.5cm x 9.5cmの長方形のテリーヌ型を使うため、比率で割り出したからです。


ベイクドざくろチーズケーキ

  <材料>
  • ざくろ ・・・ 1個だと多い
  • クリームチーズ ・・・ 200g
  • マスカルポーネ ・・・ 70g
  • グラニュー糖 ・・・ 60g
  • 無塩バター ・・・ 23g
  • 生クリーム ・・・ 20g
  • 卵 ・・・ 54g
  • 卵黄 ・・・ 18g
  • コーンスターチ ・・・ 7g
  • グランマルニエ ・・・ 少し
*必須の材料はクリームチーズ、砂糖、無塩バター、卵。
サワークリームやヨーグルトが使われることもある。より ”フレッシュ” な風味が加わるのだろう。
コーンスターチは片栗粉で代用でき、なくてもよいはず。
グランマルニエはオレンジのリキュール。他のリキュールでも、なくてもよい。


スフレストロベリーチーズケーキ
  <材料>
  いちごのコンポート(甘煮)用
  • いちご ・・・ 171g
  • グラニュー糖 ・・・ 80g

  スフレチーズケーキ用
  • クリームチーズ ・・・ 150g
  • マスカルポーネ ・・・ 30g
  • 無塩バター ・・・ 27g
  • 卵黄 ・・・ 34g
  • グラニュー糖 ・・・ 12g
  • 生クリーム ・・・ 90g
  • コーンスターチ ・・・ 7g
  • 卵白 ・・・ 57g
  • グラニュー糖 ・・・33g
  • フランボワーズ ・・・ 少し
*フランボワーズはいちごのリキュール。

  <下ごしらえ>(Tips1)
  • グラニュー糖をすり鉢でする。
  • アーモンドダイスをオーブントースターで焼く。
  • 焼き型にバターを塗ってオーブンシートを引く。



アーモンドダイスを何のために焼くかは香ばしく、よい香りを漂わせるため。でも、このアーモンドダイス、焼いても何の香りもしなかった。食べてもおいしくない。これなら松の実の方が断然おいしいよ。
やはり、皮付きのホールを買ってこないといけなかった。


底だけに引いたことに、後に後悔した。出来上がったチーズケーキを持ち上げることができなかった。側面から底までぐるりとまくと良いと教えてもらった。

クリームチーズ、バター、卵を室温に戻すとか、小麦粉はふるっておくとか、そういった下ごしらえはスイーツ作りの経験に乏しいため何も言えない。レシピ本にお任せする。


<作り方>
土台を作る

1.冷蔵庫から出したてのバターを薄く切る。

2.フードプロセッサーに小麦粉、バター、アーモンドダイス、グラニュー糖、塩を入れて、小刻みに回す。

愛情を込めて手で作りたいけれど、飲んでいるためこねるのは無理、倒れてしまう。


3.土台を型に押し付ける。

型に引っ付かない。押している指に引っ付くだけで、底に押し付けてもくっつかなかった。
原因は混ぜが足りないからですか? 教えてもらえるとうれしい。


無理やり押した。

4.180度に予熱したオーブンで焼く。

17分焼いた。バターが溶けた良い香りが漂う。でも、この土台はおいしそうに見えない。
このまま冷ましておく。


ベイクドざくろチーズケーキを作る

1.ざくろの実を取り出す。

頭を切り落として、ペティナイフで切れ目を入れる。


手でざくろを裂いて、水を入れたボールに放つ。


手で丁寧に実を取り出す。
けっこう時間がかかるけれど、筋子のほぐしに比べたら簡単。こういう下ごしらえってとても楽しい。見た目も美しく、良い香りも漂い、もうこの時点でワインを飲み始めた。

ざくろの実は赤くてルビー色。いや、グレナディン色。とても美しい。
いくつか美しくない子がいる。それはおいしくないので取り除く。ざくろは種も食べられる。プチプチしておいしい。

実を取り出したら水気を切り、水分をきれいに拭き取る。

2.ゆるくしたバターとクリームチーズ、マスカルポーネをボールに入れ、粉糖をかけてハンドミキサーで混ぜる。


3.オーブンを160度に予熱する。

4.砂糖が混ざったら、卵を溶いて何回かに分けて混ぜあわせる。

油と水の関係には注意すること。非常に仲が悪い。

5.卵が混ざり合ったら、コーンスターチをふるって混ぜる。



コーンスターチはとうもろこしの澱粉。これは生地を固めるために入れるものと考えられる。
入れなくてもいいのでは? と、思うけれど、レシピの指示通り入れる。食べられる形にならなかったら泣くことになる。

6.生地にざくろを混ぜる。


7.型に生地を流し入れる。


8.天板にお湯を注ぎ、オーブンで蒸し焼きにする。

お湯の量は1~1.5cm。途中でなくなったらまたお湯を足す。
焼く時間は50分から1時間だそう。オーブンや型によって時間は変わってくる。

蒸し焼きにする理由は、生地をしっとりさせるため。チーズの爽やかな香りもそのまま残ると思われる。


焼けた。
焼き加減はどうだろう。串をさして何もついてこなければ焼き上がりだろうが、しっとりしたケーキには焼き過ぎは厳禁。余熱で中心まで火を通す位がよいはず。これはチーズケーキなんだから。


次はいちごのスフレチーズケーキ。

いちごの甘煮を作る

1.いちごを鍋に入れてグラニュー糖をまぶす。

本来ならいちごに砂糖をまぶしたら一晩おくと良いらしい。いちごから水分が出て、砂糖がとろけた状態で火にかけるのだそうだ。

待ってられないためかき混ぜる。

2.強火にかける。

湧いてきた。
以前、いちごアイスを作るために、いちごのコンポートづくりに励んだことがあった。でも、これはただ甘煮にしただけ。糖度も計算していない。


*数日後にいちごアイスを作り、おいしいコンポートが作れた。そのコンポートは糖度42。後日記事にする。

火を止めたらフランボワーズをかけて混ぜる。

3.いちごの甘煮の煮汁を切る。

いちごが焦げてしまった。これじゃあ愛情のかけらもない。反省した。
なぜ強火にかけたかは、いちごの香りを残したかったため。弱火でじっくり煮ると香りがなくなる(と、思っていた)。

*弱火で煮てもフランボワーズを使えば、香り高きコンポートが作れる。




この時点で、チーズケーキが焼けるいい香り、いちごの甘い香りで、ワインを1本飲んでしまった。これ以上の写真撮影は不可能となった。

そして、いちごチーズケーキを焼いている途中で眠ってしまった。チーズケーキにいちごの煮汁をかけ、ワインを飲む自分自身の夢を見た。



なんとか形のあるチーズケーキが2つ出来上がった。
焼けた生地はなぜ割れたのだろう?

いちごの甘煮は味が濃すぎて、クリームチーズの爽やかさを打ち消していた。
クリームチーズ、マスカルポーネの爽やかさ、生クリーム、バターの濃厚な味わいは、いちごの甘酸っぱさと喧嘩していた。そう、感想をもらった。糖度は計算していない。煮物感覚でササッと作ったのがいけなかった。
いちごはひょっとして、生のままでもよいのではないだろうか。

ざくろはチーズケーキの中で焼かれ、種までやわらかくなっていた。相性のいい組み合わせと思う。


ワインと一緒にチーズケーキを愉しむはずが、焼き上がる前に飲み干し眠ってしまった。。。
愛情でいっぱいのチーズケーキ、翌日もう1本のワインを開けて幸せな気分になれた。


関連記事
・イチゴコンポート ~ 強火で短時間煮る

・いちごアイス・ももいちご ~ First of May

いちごコンポートの作り方を2つ掲載



Tips1
スイーツにはよく ”粉糖” なるものが使われるが、それは材料に溶けやすくするため。粉糖はグラニュー糖でも白砂糖でもすり鉢ですれば簡単に作れる。
売っている粉糖は、コーンスターチなど余計な ”混ぜ物” が入っているから注意したほうがよい。
フードプロセッサーでガーっとやってもいいけれど、すり鉢で手でするのも愛情表現のひとつ。

言うまでもないけれど ”振り塩” も、気に入った粗い塩をすれば簡単に振り塩が作れる。固まってしまったら、オーブントースターで少し焼くなりして、またすってやればいい。何も高価な焼き塩、さらさらの細かい振り塩を買ってくる必要はない。

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