チーズケーキ・ベイクドざくろとスフレストロベリー ~ 愛情が一番のスパイス [甘いもの]
チーズケーキ、素人でも簡単に作れる。って甘いことばに誘われて作る。。
煮物や煮付けと違って、スイーツは分量・配合を正確に、正しい手順で作らないと、おいしくないどころか食べられる形にもならない。しかし、そんなことばかり考えてたら何も始まらない。
煮物も分量と作り方を変えれば違ったおいしさになる。どうして分量や作り方を変えるかは、食べる時の気分や食べてもらう相手によって違うから。失敗して形にもならなかった食べ物でも、愛情をたくさんこめて作ったものに、嘘でも「美味しい」って言われたらうれしいもの。
私にとって食べてもらう相手は自分自身。食べる時、気分を盛り上げてくれるのがお酒。いかにお酒がおいしく飲めるかが愛情。
形にもならないスイーツが出来上がったら、、悲しいけれど愛情だけでお酒を飲む。今回もそうかな...
チーズケーキの作り方をネット検索すると様々なものが出てくる。ベイクド、レア、スフレ、ニューヨーク、濃厚、さっぱり、簡単、本格的などなど。
ベイクドチーズケーキにはざくろを、スフレチーズケーキにはいちごを入れよう。ざくろといちごの爽やかな香りが、濃厚なクリームチーズとバターの中に溶け込む(はず)。
<チーズケーキ・ベイクドざくろとスフレストロベリー ~ 愛情が一番のスパイス>
<共通の材料>
土台になるクッキー生地。2つのチーズケーキに半分ずつクッキー生地として使う。
ベイクドざくろチーズケーキ
<材料>
サワークリームやヨーグルトが使われることもある。より ”フレッシュ” な風味が加わるのだろう。
コーンスターチは片栗粉で代用でき、なくてもよいはず。
グランマルニエはオレンジのリキュール。他のリキュールでも、なくてもよい。
スフレストロベリーチーズケーキ
<材料>
いちごのコンポート(甘煮)用
スフレチーズケーキ用
<下ごしらえ>(Tips1)
アーモンドダイスを何のために焼くかは香ばしく、よい香りを漂わせるため。でも、このアーモンドダイス、焼いても何の香りもしなかった。食べてもおいしくない。これなら松の実の方が断然おいしいよ。
やはり、皮付きのホールを買ってこないといけなかった。
底だけに引いたことに、後に後悔した。出来上がったチーズケーキを持ち上げることができなかった。側面から底までぐるりとまくと良いと教えてもらった。
クリームチーズ、バター、卵を室温に戻すとか、小麦粉はふるっておくとか、そういった下ごしらえはスイーツ作りの経験に乏しいため何も言えない。レシピ本にお任せする。
<作り方>
1.冷蔵庫から出したてのバターを薄く切る。
2.フードプロセッサーに小麦粉、バター、アーモンドダイス、グラニュー糖、塩を入れて、小刻みに回す。
愛情を込めて手で作りたいけれど、飲んでいるためこねるのは無理、倒れてしまう。
3.土台を型に押し付ける。
型に引っ付かない。押している指に引っ付くだけで、底に押し付けてもくっつかなかった。
原因は混ぜが足りないからですか? 教えてもらえるとうれしい。
無理やり押した。
4.180度に予熱したオーブンで焼く。
17分焼いた。バターが溶けた良い香りが漂う。でも、この土台はおいしそうに見えない。
このまま冷ましておく。
1.ざくろの実を取り出す。
頭を切り落として、ペティナイフで切れ目を入れる。
手でざくろを裂いて、水を入れたボールに放つ。
手で丁寧に実を取り出す。
けっこう時間がかかるけれど、筋子のほぐしに比べたら簡単。こういう下ごしらえってとても楽しい。見た目も美しく、良い香りも漂い、もうこの時点でワインを飲み始めた。
ざくろの実は赤くてルビー色。いや、グレナディン色。とても美しい。
いくつか美しくない子がいる。それはおいしくないので取り除く。ざくろは種も食べられる。プチプチしておいしい。
実を取り出したら水気を切り、水分をきれいに拭き取る。
2.ゆるくしたバターとクリームチーズ、マスカルポーネをボールに入れ、粉糖をかけてハンドミキサーで混ぜる。
3.オーブンを160度に予熱する。
4.砂糖が混ざったら、卵を溶いて何回かに分けて混ぜあわせる。
油と水の関係には注意すること。非常に仲が悪い。
5.卵が混ざり合ったら、コーンスターチをふるって混ぜる。
コーンスターチはとうもろこしの澱粉。これは生地を固めるために入れるものと考えられる。
入れなくてもいいのでは? と、思うけれど、レシピの指示通り入れる。食べられる形にならなかったら泣くことになる。
6.生地にざくろを混ぜる。
7.型に生地を流し入れる。
8.天板にお湯を注ぎ、オーブンで蒸し焼きにする。
お湯の量は1~1.5cm。途中でなくなったらまたお湯を足す。
焼く時間は50分から1時間だそう。オーブンや型によって時間は変わってくる。
蒸し焼きにする理由は、生地をしっとりさせるため。チーズの爽やかな香りもそのまま残ると思われる。
焼けた。
焼き加減はどうだろう。串をさして何もついてこなければ焼き上がりだろうが、しっとりしたケーキには焼き過ぎは厳禁。余熱で中心まで火を通す位がよいはず。これはチーズケーキなんだから。
次はいちごのスフレチーズケーキ。
1.いちごを鍋に入れてグラニュー糖をまぶす。
本来ならいちごに砂糖をまぶしたら一晩おくと良いらしい。いちごから水分が出て、砂糖がとろけた状態で火にかけるのだそうだ。
待ってられないためかき混ぜる。
2.強火にかける。
湧いてきた。
以前、いちごアイスを作るために、いちごのコンポートづくりに励んだことがあった。でも、これはただ甘煮にしただけ。糖度も計算していない。
火を止めたらフランボワーズをかけて混ぜる。
3.いちごの甘煮の煮汁を切る。
いちごが焦げてしまった。これじゃあ愛情のかけらもない。反省した。
なぜ強火にかけたかは、いちごの香りを残したかったため。弱火でじっくり煮ると香りがなくなる(と、思っていた)。
この時点で、チーズケーキが焼けるいい香り、いちごの甘い香りで、ワインを1本飲んでしまった。これ以上の写真撮影は不可能となった。
そして、いちごチーズケーキを焼いている途中で眠ってしまった。チーズケーキにいちごの煮汁をかけ、ワインを飲む自分自身の夢を見た。
なんとか形のあるチーズケーキが2つ出来上がった。
焼けた生地はなぜ割れたのだろう?
いちごの甘煮は味が濃すぎて、クリームチーズの爽やかさを打ち消していた。
クリームチーズ、マスカルポーネの爽やかさ、生クリーム、バターの濃厚な味わいは、いちごの甘酸っぱさと喧嘩していた。そう、感想をもらった。糖度は計算していない。煮物感覚でササッと作ったのがいけなかった。
いちごはひょっとして、生のままでもよいのではないだろうか。
ざくろはチーズケーキの中で焼かれ、種までやわらかくなっていた。相性のいい組み合わせと思う。
ワインと一緒にチーズケーキを愉しむはずが、焼き上がる前に飲み干し眠ってしまった。。。
愛情でいっぱいのチーズケーキ、翌日もう1本のワインを開けて幸せな気分になれた。
Tips1
スイーツにはよく ”粉糖” なるものが使われるが、それは材料に溶けやすくするため。粉糖はグラニュー糖でも白砂糖でもすり鉢ですれば簡単に作れる。
売っている粉糖は、コーンスターチなど余計な ”混ぜ物” が入っているから注意したほうがよい。
フードプロセッサーでガーっとやってもいいけれど、すり鉢で手でするのも愛情表現のひとつ。
言うまでもないけれど ”振り塩” も、気に入った粗い塩をすれば簡単に振り塩が作れる。固まってしまったら、オーブントースターで少し焼くなりして、またすってやればいい。何も高価な焼き塩、さらさらの細かい振り塩を買ってくる必要はない。
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煮物や煮付けと違って、スイーツは分量・配合を正確に、正しい手順で作らないと、おいしくないどころか食べられる形にもならない。しかし、そんなことばかり考えてたら何も始まらない。
煮物も分量と作り方を変えれば違ったおいしさになる。どうして分量や作り方を変えるかは、食べる時の気分や食べてもらう相手によって違うから。失敗して形にもならなかった食べ物でも、愛情をたくさんこめて作ったものに、嘘でも「美味しい」って言われたらうれしいもの。
私にとって食べてもらう相手は自分自身。食べる時、気分を盛り上げてくれるのがお酒。いかにお酒がおいしく飲めるかが愛情。
形にもならないスイーツが出来上がったら、、悲しいけれど愛情だけでお酒を飲む。今回もそうかな...
チーズケーキの作り方をネット検索すると様々なものが出てくる。ベイクド、レア、スフレ、ニューヨーク、濃厚、さっぱり、簡単、本格的などなど。
ベイクドチーズケーキにはざくろを、スフレチーズケーキにはいちごを入れよう。ざくろといちごの爽やかな香りが、濃厚なクリームチーズとバターの中に溶け込む(はず)。
<チーズケーキ・ベイクドざくろとスフレストロベリー ~ 愛情が一番のスパイス>
<共通の材料>
土台になるクッキー生地。2つのチーズケーキに半分ずつクッキー生地として使う。
- 小麦粉 ・・・ 112g
- 無塩バター ・・・ 56g
- アーモンドダイス ・・・ 45g
- グラニュー糖 ・・・ 32g
- 塩 ・・・ ほんの少し
*小鳩ルミ著『おいしい!生地』文化出版局刊を参考にしています。工程は同じですが、材料、分量、出来上がり、そして愛情も別物です。 分量が中途半端なのは、その本が18cm丸型を利用されているのに対し、19.5cm x 9.5cmの長方形のテリーヌ型を使うため、比率で割り出したからです。 |
ベイクドざくろチーズケーキ
<材料>
- ざくろ ・・・ 1個だと多い
- クリームチーズ ・・・ 200g
- マスカルポーネ ・・・ 70g
- グラニュー糖 ・・・ 60g
- 無塩バター ・・・ 23g
- 生クリーム ・・・ 20g
- 卵 ・・・ 54g
- 卵黄 ・・・ 18g
- コーンスターチ ・・・ 7g
- グランマルニエ ・・・ 少し
サワークリームやヨーグルトが使われることもある。より ”フレッシュ” な風味が加わるのだろう。
コーンスターチは片栗粉で代用でき、なくてもよいはず。
グランマルニエはオレンジのリキュール。他のリキュールでも、なくてもよい。
スフレストロベリーチーズケーキ
<材料>
いちごのコンポート(甘煮)用
- いちご ・・・ 171g
- グラニュー糖 ・・・ 80g
スフレチーズケーキ用
- クリームチーズ ・・・ 150g
- マスカルポーネ ・・・ 30g
- 無塩バター ・・・ 27g
- 卵黄 ・・・ 34g
- グラニュー糖 ・・・ 12g
- 生クリーム ・・・ 90g
- コーンスターチ ・・・ 7g
- 卵白 ・・・ 57g
- グラニュー糖 ・・・33g
- フランボワーズ ・・・ 少し
<下ごしらえ>(Tips1)
- グラニュー糖をすり鉢でする。
- アーモンドダイスをオーブントースターで焼く。
- 焼き型にバターを塗ってオーブンシートを引く。
アーモンドダイスを何のために焼くかは香ばしく、よい香りを漂わせるため。でも、このアーモンドダイス、焼いても何の香りもしなかった。食べてもおいしくない。これなら松の実の方が断然おいしいよ。
やはり、皮付きのホールを買ってこないといけなかった。
底だけに引いたことに、後に後悔した。出来上がったチーズケーキを持ち上げることができなかった。側面から底までぐるりとまくと良いと教えてもらった。
クリームチーズ、バター、卵を室温に戻すとか、小麦粉はふるっておくとか、そういった下ごしらえはスイーツ作りの経験に乏しいため何も言えない。レシピ本にお任せする。
<作り方>
土台を作る |
1.冷蔵庫から出したてのバターを薄く切る。
2.フードプロセッサーに小麦粉、バター、アーモンドダイス、グラニュー糖、塩を入れて、小刻みに回す。
愛情を込めて手で作りたいけれど、飲んでいるためこねるのは無理、倒れてしまう。
3.土台を型に押し付ける。
型に引っ付かない。押している指に引っ付くだけで、底に押し付けてもくっつかなかった。
原因は混ぜが足りないからですか? 教えてもらえるとうれしい。
無理やり押した。
4.180度に予熱したオーブンで焼く。
17分焼いた。バターが溶けた良い香りが漂う。でも、この土台はおいしそうに見えない。
このまま冷ましておく。
ベイクドざくろチーズケーキを作る |
1.ざくろの実を取り出す。
頭を切り落として、ペティナイフで切れ目を入れる。
手でざくろを裂いて、水を入れたボールに放つ。
手で丁寧に実を取り出す。
けっこう時間がかかるけれど、筋子のほぐしに比べたら簡単。こういう下ごしらえってとても楽しい。見た目も美しく、良い香りも漂い、もうこの時点でワインを飲み始めた。
ざくろの実は赤くてルビー色。いや、グレナディン色。とても美しい。
いくつか美しくない子がいる。それはおいしくないので取り除く。ざくろは種も食べられる。プチプチしておいしい。
実を取り出したら水気を切り、水分をきれいに拭き取る。
2.ゆるくしたバターとクリームチーズ、マスカルポーネをボールに入れ、粉糖をかけてハンドミキサーで混ぜる。
3.オーブンを160度に予熱する。
4.砂糖が混ざったら、卵を溶いて何回かに分けて混ぜあわせる。
油と水の関係には注意すること。非常に仲が悪い。
5.卵が混ざり合ったら、コーンスターチをふるって混ぜる。
コーンスターチはとうもろこしの澱粉。これは生地を固めるために入れるものと考えられる。
入れなくてもいいのでは? と、思うけれど、レシピの指示通り入れる。食べられる形にならなかったら泣くことになる。
6.生地にざくろを混ぜる。
7.型に生地を流し入れる。
8.天板にお湯を注ぎ、オーブンで蒸し焼きにする。
お湯の量は1~1.5cm。途中でなくなったらまたお湯を足す。
焼く時間は50分から1時間だそう。オーブンや型によって時間は変わってくる。
蒸し焼きにする理由は、生地をしっとりさせるため。チーズの爽やかな香りもそのまま残ると思われる。
焼けた。
焼き加減はどうだろう。串をさして何もついてこなければ焼き上がりだろうが、しっとりしたケーキには焼き過ぎは厳禁。余熱で中心まで火を通す位がよいはず。これはチーズケーキなんだから。
次はいちごのスフレチーズケーキ。
いちごの甘煮を作る |
1.いちごを鍋に入れてグラニュー糖をまぶす。
本来ならいちごに砂糖をまぶしたら一晩おくと良いらしい。いちごから水分が出て、砂糖がとろけた状態で火にかけるのだそうだ。
待ってられないためかき混ぜる。
2.強火にかける。
湧いてきた。
以前、いちごアイスを作るために、いちごのコンポートづくりに励んだことがあった。でも、これはただ甘煮にしただけ。糖度も計算していない。
*数日後にいちごアイスを作り、おいしいコンポートが作れた。そのコンポートは糖度42。後日記事にする。 |
火を止めたらフランボワーズをかけて混ぜる。
3.いちごの甘煮の煮汁を切る。
いちごが焦げてしまった。これじゃあ愛情のかけらもない。反省した。
なぜ強火にかけたかは、いちごの香りを残したかったため。弱火でじっくり煮ると香りがなくなる(と、思っていた)。
*弱火で煮てもフランボワーズを使えば、香り高きコンポートが作れる。 |
この時点で、チーズケーキが焼けるいい香り、いちごの甘い香りで、ワインを1本飲んでしまった。これ以上の写真撮影は不可能となった。
そして、いちごチーズケーキを焼いている途中で眠ってしまった。チーズケーキにいちごの煮汁をかけ、ワインを飲む自分自身の夢を見た。
なんとか形のあるチーズケーキが2つ出来上がった。
焼けた生地はなぜ割れたのだろう?
いちごの甘煮は味が濃すぎて、クリームチーズの爽やかさを打ち消していた。
クリームチーズ、マスカルポーネの爽やかさ、生クリーム、バターの濃厚な味わいは、いちごの甘酸っぱさと喧嘩していた。そう、感想をもらった。糖度は計算していない。煮物感覚でササッと作ったのがいけなかった。
いちごはひょっとして、生のままでもよいのではないだろうか。
ざくろはチーズケーキの中で焼かれ、種までやわらかくなっていた。相性のいい組み合わせと思う。
ワインと一緒にチーズケーキを愉しむはずが、焼き上がる前に飲み干し眠ってしまった。。。
愛情でいっぱいのチーズケーキ、翌日もう1本のワインを開けて幸せな気分になれた。
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Tips1
スイーツにはよく ”粉糖” なるものが使われるが、それは材料に溶けやすくするため。粉糖はグラニュー糖でも白砂糖でもすり鉢ですれば簡単に作れる。
売っている粉糖は、コーンスターチなど余計な ”混ぜ物” が入っているから注意したほうがよい。
フードプロセッサーでガーっとやってもいいけれど、すり鉢で手でするのも愛情表現のひとつ。
言うまでもないけれど ”振り塩” も、気に入った粗い塩をすれば簡単に振り塩が作れる。固まってしまったら、オーブントースターで少し焼くなりして、またすってやればいい。何も高価な焼き塩、さらさらの細かい振り塩を買ってくる必要はない。
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