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生落花生 ~ 殻ごと焼く・茹でる [野菜]

生の落花生はとても良い香りがします。殻を擦り合わせると、香ばしくてそのまま殻ごと食べてみたい気分になる。


落花生は野菜で豆。枝豆と同じで実だけ食べ、未熟な実は夏に採り、夏を越して秋になれば豆となって収穫されます。

落花生の本来の収穫時期は秋。枝豆も大豆として収穫できるのは秋も深まり、冬の匂いがしてきた頃。
落花生も未熟なうちに採って茹でて食べると、夏ならビールのアテに最高です。8月の中旬頃からスーパーでも手に入ります。

こうしてネットに入れられ、少し湿った状態で売っていると思います。
生落花生は未熟なうちは「茹でる」、熟したものは「焼く」のがおいしい食べ方。
頑強な殻に守られた実は、生だとやわらかくて繊細で、ピンクの薄皮に包まれ、真っ白な色をしています。

このままでは食べられません。枝豆と同じでえぐい。バタピー、殻付きピーナッツなど、ふだんよく見る硬いものとは違います。ピーナッツも野菜なんだなぁって実感できる。

8月に生落花生を食べるには、未熟な実なので「茹でる」のがおいしい食べ方。
でも、完成品のバタピーや殻付きピーナッツを想像すると、どうしても殻ごと焼きたい(炒りたい)気分になります。
それに、茹でた生落花生はすぐに食べないとカビてしまいます。冷凍もできるけれど、おいしさは半減、せっかく生で手に入ったのにってことに。


・生落花生 ~ 殻ごと焼く・茹でる

すぐに食べきれる量だけ塩茹でして、あとはとりあえず焼いておくことにします。焼いとけば、バタピー、味噌ピー、揚げピー、ココアがけや黒糖がけピーナッツ、ピーナッツバター、ピーナッツ豆腐などなど、色んなものに加工できます。

茹でる方と焼くほうの落花生を選別しておきます。

こっちは茹でる方。焼く方はできるだけ均一に火を通したいので粒が大きいの。茹でるのは小さいのと、一人っ子の落花生。落花生は双子の2粒のがほとんどですが、中にはひと粒のがいます。


  <材料>
  • 生落花生

  <下ごしらえ>
  • 生落花生を擦り合わせるように水で洗って、泥やよごれを落とす。
  • 水気を切る。

スーパーなどで買ってきた生落花生は、もう洗ってありますが、まだ泥が付いているので、殻同士を擦り合わせるように水で洗います。

この時、香ばしいとてもよい香りがプーンと漂います。このまま食べてしまいたいって思うはず。でも、生では食べられません。

生の落花生は水分を多く含んでいるので、保存はききません。常温で長く置いたらカビます。すぐに全部食べないにしても、買って来たらできるだけ早く、茹でるなり焼くなり一時加工をしておいたほうがいいです。


洗ったら水気を切る。


【茹で落花生】
<作り方>
1.お湯を沸かす。

2.塩を適量入れて生落花生を茹でる。

あまり火が強いと拭きこぼれます。弱火から中火の間くらいで40分茹でます。
圧力鍋なら2、3分だそうです。

3.火を止めて茹で汁に入れたまま冷ます。


4.冷めたら水気を切る。

このまま食べられますが、私、個人的には枝豆と同じで、冷蔵庫で冷やしたほうがおいしいと思います。
塩味は付いているのでこのまま食べますが、足りなければ塩をちょんと付けて食べる。


殻を割ると(剥くと)茹で汁が殻の中に入っています。室温では保存できないので、すぐに食べきれないなら、冷蔵、冷凍する必要があります。冷蔵なら数日、1日か2日で食べきること。

でも、

食べだしたら止まらないに違いありません。

枝豆とはまた違った独特の香ばしい風味がたまりません。もっと欲しいって言うよ!

もし、食べ切れなかったら、冷凍もありですが、殻から実だけ取り出して、サラダの具材、オーブントースターで軽く焼いてバター、しょうゆなどで味付けしたり、煮物の具材にするのもいいですよ。


【焼き落花生】
<作り方>
1.オーブンを160度に予熱する。


2.生の落花生を天板に並べて35分焼く。

オーブンは下火がありません。焼いている途中にひっくり返す作業が要ります。面倒なら銅板があると便利です。天板に銅板を引いてクッキングシートをひく。


落花生の量、オーブンの能力で温度と加熱時間は変わってきます。でも、このロースト落花生はこのままでは食べないので、生焼けでも構わない。

3.粗熱をとる。

殻が焼けてこんがりと香ばしい香りが漂います。


<茹でた実と焼いた実の比較>

左が焼いた実、右が茹でた実。
このまま食べるなら、断然茹でた実がおいしいです。
焼いて食べるなら熟した実で、殻付きなら炭火で焼く。で、なければ殻から実を取り出して、フライパンで弱火でじっくり焼くのがおいしいです。

炭で焼くのはしたことがありません。遠火でじっくり焼くそうです。
フライパンで焼くなら、焦がさないように弱火でじっくり焼いて、仕上げにバターなり砂糖なり味付けをします。塩も最後にします。自分で作ったバタピーなんて、どんなに旨いことでしょう。


売っているバタピーとはまるで違い、黄色い実じゃなくて白い。食べるとコリコリはしてますが、やわらかい。落花生はやっぱり野菜です。大豆も同じですよ。

焼いた実も、殻を割ると水分を想像以上に含んでいるのが分かります。殻付きのまま乾燥させるのは難しいので、冷蔵、冷凍するか、殻から実を取り出してから保存します。

焼いた落花生はこの後どうするかまだ考えてませんが、ピーナッツバターなんて自分で作ったら感動できます。でも、そんなの食べたら売っているのが食べられなくなります。

どうしようか考えながら、殻ごと冷蔵庫に入れました。。。


<参考にしたサイトページ>
・eピーナッツ~千葉県特産落花生の産地直売サイト
落花生の栽培、落花生を使った料理のレシピ、加工品の販売サイト

・生殻付きピーナッツ焼き方ー飲食万歳ブログ
生の殻付きピーナッツをオーブンで焼く温度と時間を記事にされているブログ。

今回の焼く生落花生は、このブログ記事の温度と時間で、焼かせていただきました。

・落花生!-園芸相談センター
生落花生の食べ方の相談へのいろんな回答。


生落花生その後
・生落花生 ~ とりあえずバタピー...
・生キャラメルピーナツ ~ ピーナツバター?

松の実じゃなくたって
・ジェノベーゼ風スパゲティ ~ 胸焼けなしの後悔しないおいしさ
関連記事
・ピーナツバター ~ ウイスキーと
・黒糖カシューナッツ ~ 結晶化がポイント
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・手作り干し葡萄その後 ~ ラム酒漬け


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コメント 4

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kizママ

落花生、茹でたのが一番好きです♪
時間がかかる分、楽しみなんですよね。
ただ、生落花生が滅多に手に入りませんが・・
by kizママ (2010-08-13 13:33) 

deipno

茹で落花生、ほんと旨いんですね。1ネット(1kgなのかな?)980円で買ってきましたが、ひとりで食べるにはものすごい量です。茹で、素焼き、バタピーと堪能しました。
今、生活している所は産地に近いので、スーパーで買えます。この地域では、和え物にはピーナッツを使うようで、お浸しに ”ゴマ” じゃなくて、粗く砕いたピーナッツを振りかけて食べるそうです。ラーメン屋でビールのアテに焼き豚を頼むと、”ピーナッツ粉” がかかっている。
周りの人に茹で落花生に40分かけたなんて言うと、家じゃ圧力鍋で2分だよ、なんて笑われます。ガス代がもったいないんだって!
茹でる時の香ばしい良い香りで、一杯飲んでるのに、まったく、酒飲みの気持ちをわかっちゃいません(笑)。私は実よりも、この匂いが好きです。
by deipno (2010-08-14 04:40) 

kiki

生の落花生をいただいて、”茹でてね♪”と言われたのはいいのですが、あら?どんな具合にと思い、お邪魔させていただきました。
非常に参考になりました。ありがとうございます。
by kiki (2011-11-13 09:48) 

deipno

kiki さん、コメントをありがとうございました。生落花生がもらえたなんて、うらやましいです。
生でないと味わえない食感に病みつきになったのではないでしょうか。想像しただけで、香ばしい香りが漂ってきました。
by deipno (2011-11-13 13:09) 

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