さばの干物でトマトソースパスタ ~ 干物も食材 [さば]
魚の中で一番好きなのはさば。なかでもしめ鯖だけど、刺身で食べられたらもっといいのにと思う。
さばは生き腐れで、スーパーで売っているふつうの切り身は、焼くか煮るかしないと食べられない。Tips1
たくさん獲れる(獲られる)魚だけに、保存する目的で干物に加工される。さばの干物を焼いて大根おろしとすだち、そして酒。旨い食べ方。Tips2
ほかに干物は焼くだけでなく、煮てもいいし、焼いてからご飯と炊いてもおいい。干物は塩でしめてあるため、塩加減だけ気をつければいいだけ。逆に見ると、塩をしないでそのまま調理できる、ということになる。
干物も生魚と同じで食材。いろんな料理に利用できる便利な材料。
さばの干物を使ってトマトソーススパゲティにする。生の切り身があるのに、わざわざ干物を使うことはないかもしれないけれど、ワインが飲みたくなって冷蔵庫を見たら、干物があったなんて時は使える。
干物を焼いて大根おろしをのせ、ワインのアテにはならない。相手は日本酒か焼酎しかない。トマトソースならワインがおいしく飲める。
<材料>
野菜が何も無かったのが残念。
青いのならいんげん、アスパラ、ピーマン、セロリなど合うと思う。イタリアンパセリがあればなおいい。
さばはなすとの相性がいい。さばとなすのトマトソースは、さばの脂をなすが吸込み、とんでもない旨さになる。
あと、玉ねぎすらなかったため、この作り方ではほんと ”サバサバ” パスタ。
最初に玉ねぎをオリーブオイルで炒めてからさば、他の材料を炒めていくといい。白ねぎでも代用できる。
<下ごしらえ>
干物は生魚よりも簡単に骨が抜ける。中骨はスッと抜ける。骨抜きかピンセットがあれば便利。
腹骨を外すときは身を引きちぎってしまわないようにする。右手で骨抜きを持って骨を摘む。左手の人差し指と中指で、その骨を挟むように身を押さえる。骨抜きで骨をめくるように外す。
ミニトマトは下ごしらえ無しのそのままでいい。皮は剥いてもいいけれど、後で軽く炒めるのでさほど気にならない。
<作り方>
1.フライパンにオリーブオイルをひいて、さばの干物を炒める。
皮を ”焼き魚” のように焦がしたくない。
皮を焦がさないためには、フライパンを熱々にして強火でサッと焼くか、冷たいままのフライパンにのせて弱火でじわじわと焼くか。
このときは冷たいままで弱火でした。
皮は焦げてない。身の方も焼く。後で煮るので完全には火を通さなくていい。
2.さばが焼けたら白ワインをかけ、アルコールを飛ばす。
さばの量が多いだけに、多めにワインを入れる。アルコールを飛ばしたら、強火のままフライパンを揺すって、ワインの水分も飛ばしてしまう。
3.ミニトマトを入れて軽く炒め、トマトソースを加える。
ローズマリーを入れ忘れた。ほんとはさばを炒めるときに一緒に入れないと。
4.パスタを茹でる。
5.トマトソースを軽く煮詰める。
パスタの茹で汁を少し加えて軽く煮詰める。
フライパンを前後に揺すってソースを乳化させる。
6.茹で上がったパスタをソースに入れて絡める。
味見して塩味足りなければ塩をする。
7.お皿に盛ったら完成。
さばが適量ならとても美味しいパスタ。野菜が何かひとつでも入ればもっとおいしかった...
生のさばを使ったのとはまた違った味わい。
干物でトマトソースなら赤ワイン。生さばで生トマトだったら白でもいい。べつにどっちでも美味しけれど。
Tips1
どうして生き腐れなのかな
・サバ-Wikipedia のサイトページ
”鮮度維持の難しさ” の項目に解説されています。
また、いくら鮮度が良くても刺身で食べられにくい理由に、虫があります。イカにもいる恐ろしいアニサキス。
アニサキスについては
この本が虫を詳しく解説してあります。もちろん、虫の本じゃなくて、魚の捌き方と料理の仕方の本です。
イカで塩辛を手作りするときの、アニサキスの撃退法の一例を
・手作りイカの塩辛 ~ 虫が怖いですか?
の記事で紹介しています。完璧な対処法ではないことだけお断りしておきます。
しめ鯖は酢でしめてもアニサキスは死にません。身が厚いからイカのように2時間冷凍じゃ足りないでしょう。
アニサキスは「切られても死ぬ」。死んだのは食べても大丈夫です。しめ鯖切るときはアニサキスをカットするように切ること(冗談です)。
魚を自分で捌けたら、一挙に料理の幅が広がり楽しくなります。きれいに盛られて売ってる、刺身のパックなんて買いたくなくなる。
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Tips2
さばは脂がのっていて、たとえ干物になったとしても、旨みである脂は凝縮され残っています。それが旨いと感じるか、脂っこいと感じるかは人それぞれ違います。さばが大好きでも、食べている時は旨くて箸が止まりませんが、しばらくすると胸焼けしてることがよくあります。
胸焼けの原因は、旨みである脂。旨みがクセ、臭みにもなります。肉を焼いてるとき余計な脂を捨てないと、しつこい脂で不味くなるのと同じ。調理の仕方次第で美味しい素材が、不味い料理となってしまうのです。
さばの干物はできれば冷凍しないで、冷蔵のまま食べた方がいいです。あじもさんまも同じですが、脂の多い魚の干物は冷凍しても、時間が経てば酸化していくためです。干物を冷凍したから1週間はもつだろうなんて、食べることはできても、絶対に美味しくないです。
この酸化した脂が胸焼けの原因となります。
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さばは生き腐れで、スーパーで売っているふつうの切り身は、焼くか煮るかしないと食べられない。Tips1
たくさん獲れる(獲られる)魚だけに、保存する目的で干物に加工される。さばの干物を焼いて大根おろしとすだち、そして酒。旨い食べ方。Tips2
ほかに干物は焼くだけでなく、煮てもいいし、焼いてからご飯と炊いてもおいい。干物は塩でしめてあるため、塩加減だけ気をつければいいだけ。逆に見ると、塩をしないでそのまま調理できる、ということになる。
干物も生魚と同じで食材。いろんな料理に利用できる便利な材料。
さばの干物を使ってトマトソーススパゲティにする。生の切り身があるのに、わざわざ干物を使うことはないかもしれないけれど、ワインが飲みたくなって冷蔵庫を見たら、干物があったなんて時は使える。
干物を焼いて大根おろしをのせ、ワインのアテにはならない。相手は日本酒か焼酎しかない。トマトソースならワインがおいしく飲める。
<材料>
- さばの干物・・・1尾
- トマトソース・・・お玉2杯分くらい
- ミニトマト・・・4個
- 塩、コショウ・・・少々
- オリーブオイル、白ワイン
- パスタ
- ローズマリー
一人分なら半身でも多いくらいで、本当に作るなら、適量でどうぞ。1尾なら3~4人分になると思う。 |
野菜が何も無かったのが残念。
青いのならいんげん、アスパラ、ピーマン、セロリなど合うと思う。イタリアンパセリがあればなおいい。
さばはなすとの相性がいい。さばとなすのトマトソースは、さばの脂をなすが吸込み、とんでもない旨さになる。
あと、玉ねぎすらなかったため、この作り方ではほんと ”サバサバ” パスタ。
最初に玉ねぎをオリーブオイルで炒めてからさば、他の材料を炒めていくといい。白ねぎでも代用できる。
<下ごしらえ>
- さばの干物の骨を抜いて、適当に小さく切る。
- ミニトマトを横半分に切る。
干物は生魚よりも簡単に骨が抜ける。中骨はスッと抜ける。骨抜きかピンセットがあれば便利。
腹骨を外すときは身を引きちぎってしまわないようにする。右手で骨抜きを持って骨を摘む。左手の人差し指と中指で、その骨を挟むように身を押さえる。骨抜きで骨をめくるように外す。
ミニトマトは下ごしらえ無しのそのままでいい。皮は剥いてもいいけれど、後で軽く炒めるのでさほど気にならない。
<作り方>
1.フライパンにオリーブオイルをひいて、さばの干物を炒める。
皮を ”焼き魚” のように焦がしたくない。
皮を焦がさないためには、フライパンを熱々にして強火でサッと焼くか、冷たいままのフライパンにのせて弱火でじわじわと焼くか。
このときは冷たいままで弱火でした。
皮は焦げてない。身の方も焼く。後で煮るので完全には火を通さなくていい。
2.さばが焼けたら白ワインをかけ、アルコールを飛ばす。
さばの量が多いだけに、多めにワインを入れる。アルコールを飛ばしたら、強火のままフライパンを揺すって、ワインの水分も飛ばしてしまう。
3.ミニトマトを入れて軽く炒め、トマトソースを加える。
ローズマリーを入れ忘れた。ほんとはさばを炒めるときに一緒に入れないと。
4.パスタを茹でる。
5.トマトソースを軽く煮詰める。
パスタの茹で汁を少し加えて軽く煮詰める。
フライパンを前後に揺すってソースを乳化させる。
6.茹で上がったパスタをソースに入れて絡める。
味見して塩味足りなければ塩をする。
7.お皿に盛ったら完成。
さばが適量ならとても美味しいパスタ。野菜が何かひとつでも入ればもっとおいしかった...
生のさばを使ったのとはまた違った味わい。
干物でトマトソースなら赤ワイン。生さばで生トマトだったら白でもいい。べつにどっちでも美味しけれど。
関連記事 |
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Tips1
どうして生き腐れなのかな
・サバ-Wikipedia のサイトページ
”鮮度維持の難しさ” の項目に解説されています。
また、いくら鮮度が良くても刺身で食べられにくい理由に、虫があります。イカにもいる恐ろしいアニサキス。
アニサキスについては
この本が虫を詳しく解説してあります。もちろん、虫の本じゃなくて、魚の捌き方と料理の仕方の本です。
イカで塩辛を手作りするときの、アニサキスの撃退法の一例を
・手作りイカの塩辛 ~ 虫が怖いですか?
の記事で紹介しています。完璧な対処法ではないことだけお断りしておきます。
しめ鯖は酢でしめてもアニサキスは死にません。身が厚いからイカのように2時間冷凍じゃ足りないでしょう。
アニサキスは「切られても死ぬ」。死んだのは食べても大丈夫です。しめ鯖切るときはアニサキスをカットするように切ること(冗談です)。
魚を自分で捌けたら、一挙に料理の幅が広がり楽しくなります。きれいに盛られて売ってる、刺身のパックなんて買いたくなくなる。
戻る
Tips2
さばは脂がのっていて、たとえ干物になったとしても、旨みである脂は凝縮され残っています。それが旨いと感じるか、脂っこいと感じるかは人それぞれ違います。さばが大好きでも、食べている時は旨くて箸が止まりませんが、しばらくすると胸焼けしてることがよくあります。
胸焼けの原因は、旨みである脂。旨みがクセ、臭みにもなります。肉を焼いてるとき余計な脂を捨てないと、しつこい脂で不味くなるのと同じ。調理の仕方次第で美味しい素材が、不味い料理となってしまうのです。
さばの干物はできれば冷凍しないで、冷蔵のまま食べた方がいいです。あじもさんまも同じですが、脂の多い魚の干物は冷凍しても、時間が経てば酸化していくためです。干物を冷凍したから1週間はもつだろうなんて、食べることはできても、絶対に美味しくないです。
この酸化した脂が胸焼けの原因となります。
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